漢方スクールに通っていたころ毎回授業で舌の様子を確認していました。
望診(ぼうしん)のなかの舌診という自分でも体調チェックできるツールです。
先日家族がインフルをもらってきて私もなんだか風邪の初期症状のようなものがありました。
あれ、うつったかな?
日頃から寝るときも首にタオルを巻きマスクをして腹巻き湯たんぽを使い万全の養生をしていますが、それでも調子の悪い日もあります。
風邪ふうの峠が過ぎたころ夜中の咳が止まらなくなりました。
この時期病院は2時間待ちと聞いていて受診する気もおきません。
今の私の状態はどうなのかな?鏡を見て舌診をやってみると厚く白い苔がついて真ん中が黒ずんでいます。胃腸が弱りかなり衰弱している状態でした。
ああ、やっぱり。
夜中の咳はなかなか止まらず予約してから病院へ行くと風邪でもインフルでもなくなんらかのアレルギーとのお見立てでした。
数年前も同じ症状で3ヶ月咳が止まらず苦しかったのを思い出しました。
吸引薬をもらって数日で楽になり舌診すると綺麗なピンク色に戻っていました。
日頃あまり意識しませんが舌はいまの自分の状態を映し出します。
漢方クリニックでも鍼灸院でも受診のたびに舌診されます。
いつも脾・胃の状態が弱っていると指摘され、揚げ物・生もの・冷たいもの・甘いもの・珈琲やお酒を控えた食養生を意識しています。
我々はすぐに結果の出ないことを継続するのは苦手で、控えたほうがいい食べ物はたいがい皆んなの好きなものです。
ビールに唐揚げ、日本酒に新鮮なお刺身。
そんなの我慢したところでご褒美があるわけでもなさそうです。
ではなぜ控えたほうがいいのか。
揚げ物や冷たい飲食物は消化器官に負担がかかり、珈琲の苦味は身体を冷やし甘いものは身体の中に湿を溜めます(湿邪の原因)青島ビールを常温で飲む理屈もなるほどと思いますよね。
東洋医学では健康の源は脾からというほど消化吸収の働きを重視しています。
食養生と舌診で健やかに過ごしたいものです。