のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

未来の薬剤師さんに漢方薬の原料を教わる

日本大学薬学部の薬用植物園の一般公開へ行ってきました。

 

入り口で甘茶、ステビィア茶、ハブ茶の飲み比べをしてお砂糖を使わない天然の甘さとおいしさに驚きました。この植物園内で栽培しているとのことでした(あとでポチろう)

 

2回生の現役薬学部生さんがつきっきりで説明してくれて、私が飲んでいる漢方薬の原料と対面しました。

 

セリ科の当帰は複散形花序(ふくさんけいかじょ)という1つの茎からいくつもの花が咲くのが特徴だそうです。

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女性の血(けつ 血液を含む栄養)を補う漢方薬にたいてい入っているのがセリの根からできた当帰で馴染みがあります。

 

サルビアなどのシソ科の花は蝶形花(ちょうけいか)といって蝶のような形をしているのが特徴で、そういえばお刺身のツマの穂紫蘇(ほじそ)の形がそうなのかしら?などと身近な例を思い出しました。

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キク科のキバナノコギリソウは頭状花序(とうじょうかじょ)という頭のような形の花を咲かせます。

 

私がいま飲んでいる安中散(あんちゅうさん)に入っているウイキョウもはじめて見ました。

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花の形状や科目や花言葉まで教えてくれて、無料でこんなに楽しませてもらっていいのかな?という感じです。

 

進級するとき生薬を当てるテストがあり、口に含んだらしばらく喉の痛みが取れなかったなどの軽い事故も経験しつつ薬剤師になるための勉強を頑張っているそうです。

 

未来の薬剤師さんは学びをアウトプットする機会があまりないそうで、今日わたしに説明することで知識の再確認ができたとはなしていました。

 

話半分でも嬉しい(笑)

 

雨の日に具合の悪い人はこうしよう

久々の漢方ネタです(漢方講師をしています)

 

そろそろ梅雨ですね。雨具など準備はできていますか?

 

私は先週レインコートを丸洗いしました。

 

この時期洗濯物が乾きにくいとかお出かけが億劫だったりしますよね。

 

雨の日に具合の悪くなる人も多いかと思います。

 

これは水滞(すいたい)といわれる水捌けのよくない体質の方ですね。

 

モデルさんのようにたくさん水を飲んでもうまく巡らず詰まってしまう。

 

お腹がチャポチャポする。

 

舌に歯型がついている。

 

浮腫みや頭痛がある、マスクやシーツの跡が取れにくい。

 

多かれ少なかれ経験あるかと思います。

 

どんな対応がよいか。

 

脾(消化吸収の機能)は湿気を嫌いますから温かく消化の良いものを食べましょう。

 

冷たい飲食物は美味しいけれど控えましょう。甘いものも然りです。

 

じんわり汗ばむ程度の軽い運動をしましょう。

 

枕カバー、シーツ、パジャマをこまめに交換し、布団を干して寝床の環境を整えましょう。

 

湯船に浸かるのも忘れずに。

 

どれもこれも目新しいことはありません。

 

ふ〜ん、そんなこと?という地味なことを続けた先に快適な体調があります。

 

これまでずっと無自覚にアイスクリームやビール、冷やし中華やそうめんを食べていたのを急にやめるのは難しいですよね。

 

冷たいものだけで済ませないで、温かいお味噌汁やスープ、紅茶などを取り入れてみましょう。

 

じんわり汗をかくにはウォーキングで充分です。

 

それもわざわざじゃなく、ひと駅歩くとか帰りに寄り道するとか些細なことでオーケーです。

 

ちょっとだけ自分をいたわってみませんか?

 

 

 

ラジオアプリで初配信してみた

先日DLしたラジオアプリ(spoon)をときどき聴いていたら、DJはほぼ若い子ばかりでコミュニティも出来上がっているように感じました。

 

わざわざ初見さんでもOKですよ、とことわりを入れているスレッドもあるので参加し会話に絡んでみると「のぞみさん漢方のおはなしすればいいじゃん」とアドバイスされすぐ配信してみました。

 

難しく考えすぎずリスナーさんと楽しくやりとりしながら介護体験や高齢者の免許返納、認知症予防や補腎(生命の源を補う)空き家問題に至るまで1時間半ほど喋りました。

 

日頃からブログで言語化していることをつらつらとおはなししてみたところ、若いリスナーさんの食いつきに手応えを感じました。

 

ほとんどが雑談でみんなが自由にはなせる場ですが、ちょっと世相を意識したテーマを投げかけると世代による考え方の違いをダイレクトに受け取れていいなと思います。

 

気が向いたらまた配信します。

 

https://twitter.com/spoon_radio

施設入所のお支度

うちの場合は母と同居の父が突然死しましたから入所は緊急。施設の見学会に参加するゆとりすらありませんでした。

 

すでに要介護5で私とも別居だったのでデイサービスとショートステイで通いなれた二つの施設が選択肢でした。

 

物忘れ外来の主治医が常勤している老健に空きはなく、ショートステイでお世話になっていた新し目の施設で入所面談することになりました。

 

正式な入所までショートステイを少しずつ区切っておよそ1ヶ月ほど母を預かってもらっていました。

 

面談から契約手続きまで2時間。

 

緊急時や終末期にどう対応するかシビアなことも聞かれ、あまり考えたくはありませんでしたが現実的な対応を迫られます。

 

意思決定権は私にあり判断を委ねられています。

 

契約書に署名捺印し割印を押して双方で保管します。

 

その後、個室に案内されベッドの掛け敷き布団と枕はあるけれどタオルケットや毛布は持参する、衣類収納のチェストは持ち込んでほしいなどの説明を受けます。

 

そのあいだもチェストが自分の車に積めない、だれに軽トラ借りよう?頭の中はぐるぐるです。

 

父の葬儀後の事務処理や法要の仕度も並行でやっていたため、私の疲れは限界を超えていました。

屋久島の豪雨にまさかの友人が

50年に一度といわれた先日の屋久島豪雨。

 

実は救助された人のなかに友人がいて心配していました。

 

無事戻ってこれた今だから話せることもたくさんあるようで直接おはなしを聞いてきました。

 

出発時はさほど降っていなくて慣れたガイドさんたちに誘導され、縄文杉をみての帰りから突如降り出し道は川のようになり崖崩れで道がなくなりバスのなかで一夜を過ごしたそうです。

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レインコートを着ていてもびしょ濡れで身体がどんどん冷えてきて、防寒シートをかぶりバナナなどのわずかな食糧を分け合ってバスのなかで暖房をガンガンにして凌いだそうです。

 

まさかそうなるとは誰も予想だにしていませんから、なかにはメンタルが怪しくなる人もいたそうです。

 

このまま助からないかもしれない。

 

ベテランガイドさんからの説明では長年の経験値で救助がくるまで4日ほど待機しなければならないだろうと。

 

なんとか通れる道を徒歩で2時間半かければ登山口に着くという説明で、屋根だけの粗末な山小屋で待つより歩くほうを選んだそうです。

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バケツをひっくり返したような土砂降りのなか、滝のような場所をガイドさんに手を引いてもらいながらなんとか麓まで辿り着き、その日ツアーにきていたおよ300人ほどは全員無事だったそうです。

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宿の人も「こんなに降ったことはなかった」と驚く雨量で、まだ梅雨まえなのに友人が屋久島に到着した日から雨雲が急速に広がってきたようです。

 

新聞記者さんにインタビューされたそうですが、ガイドさんの判断ミスのようなていの質問に疑問を感じたとはなしていました。

 

乾パンを分けてくれたバスの運転手さんや、不安で仕方ない人たちを励ましてくれたガイドさんたちがとにかく素晴らしかったといっていて、報道とリアルな体験の違いを感じました。