のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

若者に混じってこれからのつながりを学ぶ

ウェブメディア「灯台もと暮らし」の鳥井代表のおはなしを直接聴けるというので久しぶりに明治大学に行ってきました。

http://motokurashi.com/

 

学生じゃなくても聴講できるかご本人に問い合わせたところ大丈夫とのお返事をいただき出掛けました。

 

いつもうなずきっぱなしのツィートとブログで、共通の友人に鳥井さんてどんな人?と訊ねたところ「仏のような人」という返事でますますお会いしたい気持ちがつのりました。

 

隠居系男子の鳥井さんがなぜこのメディアを始めたのか。

 

新卒で中国のITベンチャーに就職し日本の魅力を訊ねられて答えられなかった。中国や東南アジアのグローバル都市を旅したときのどれも同じに見える既視感から

 

①消えゆく日本のローカルをアーカイブしたい

②新しいローカルの暮らしを伝えたい

③これからの暮らしや生き方を考えたい

 

と思ったことがきっかけだそうです。

 

海士町神山町を訪れ丁寧な取材と写真で移住した人々の生活を紹介しており、感度のいい人は現地を訪れたりしています。

 

今回は「ローカルスタンダードをデザインする」というテーマでこれからのつながりとは?という内容でした。

 

いまはルパン3世型の働き方でプロジェクトのときだけ集まり終われば解散し、ひとりで活躍できる者同士が集い支え合う合理的な仕組みで、つながりの起点がウェブメディアだろうというおはなしでした。

 

質疑応答で現役明大生さんが「SNSもブログも全部ひとりでできるのに、なぜ人と繋がる必要性があるんですか?」と発言していました。

 

自分が好きなことを発信していると鏡のような人が現れる、◯クシィのCMを例に(結婚しなくてもいい時代にあえて結婚する)ひとりでやれる時代にあえて人と繋がる重要性や多幸感を選んだとこたえていて

 

お若い学生さんがそれで腑に落ちたかどうかわかりませんが、私としては発信することで多くの関係性を築いた鳥井さんらしい言葉だなと思えました。

 

私の実家から提供した囲炉裏があるIRORI

 

info.dual-life.site

 

に来てくれたこともあるとわかり、また一緒にお散歩できる企画を再開してほしいとお願いしておきました。

 

くず餅が発酵食品だと初めて知った

この数年菌活といわれるなか甘酒や味噌づくりのワークショップに参加し、八海山酒造さんの魚沼の里ツアーに参加しさらに発酵食品が好きになりました。

 

地元の百貨店で発酵マルシェが開催されていて立ち寄ると、川崎でキムチのお店を経営している友人が「あら、のぞみさ〜ん‼︎」と私を見つけてくれました。

 

私の近況をおはなしすると「無理せずしばらく好きなことをしたらいいわよ」とすでに親御さんを見送った人なりの言葉をかけてくれました。

 

たまたま試食とレクチャーがありぼんやり聞いていると、くず餅が発酵食品だということを初めて知りました。

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原料の小麦は精進料理の材料の麩になり、残りのでんぷんを発酵させてくず餅となるそうです。

 

川崎大師〜亀戸天神〜稲荷神社〜成田山新勝寺などの寺社仏閣でお土産に売っているのはその由来なのだとか。

 

鎌倉なら葛粉のくず餅、静岡から西へ行けば安倍川餅信玄餅、ういろう、わらび餅、葛きりと変化していきます。

 

どれもその土地で食べた記憶のあるものばかり。まさかこんな豆知識を教わるなんて思ってもみませんでした。

 

くず餅は2年寝かせてたった2日の賞味期限。

 

東京2020に向けて、これといった名物のない東京の売りにしようとくず餅シェイクなど販路を広げる計画だそうです。

 

これまで無自覚に食べていたくず餅にそんなストーリーがあることを知り、久しぶりに友人と再会したり発酵つながりのひとときを過ごせました。

 

大好きな絵本で語学レッスン

遠距離帰省の合間をぬって中国語を習っています。

 

予定が立てにくいのでマンツーマンで教わっています。

 

時間があくとすぐ忘れてしまいなんども同じ質問をします(50の手習いだから勘弁してね、と言い訳してます)

 

ひととおり基本のテキストが終わったころ、大好きな「ぐりとぐら」の中国語版を見つけ読み方を教えてほしいと先生にお願いしました。

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森の中で大きな玉子をみつけたぐりとぐらがケーキを焼いて森に暮らす動物たちと分け合って美味しく食べたという内容で、多くの人に長く愛され続けています。

 

私は幼少のころ親に買ってもらいボロボロになるまで読んで、大人になってからまた買いなおすほど好きなおはなしです。

 

先生はこの絵本を初めてみたらしく可愛らしいストーリーを一緒に楽しみながら進めてくれました。

 

大鸡蛋! 大きなニワトリのたまご!

 

能做一个从早上吃到晚上也吃不完的大蛋糕呀

朝から晩まで食べても食べきれないケーキが作れるよ

 

古利赶紧把鸡蛋打到大碗里 放上糖 用打蛋器搅拌

ぐりは急いでボールのなかへ玉子と砂糖を入れて泡立て器で混ぜた

 

猜猜看 古利和古拉用蛋可做了什么呢?

ぐりとぐらは玉子の殻を使ってなにをしたか当ててみて?

 

日本語でなんども読んだフレーズが中国語だとこういう言いまわしになるんだ‼︎

 

ともとのストーリーを思い出しつつ嬉しくなりました。

 

たかが絵本、されど絵本。

 

幼少のころは気づかなかった、自分だけ得をしようとせず周りとシェア(おすそ分け)すれば気分も関係性もよくなるというテーマが隠れていたんですね。

 

文中に不是小气鬼 僕たちケチじゃないよ

 

というセリフがあり、あれ日本語版にあったかな?と思いつつ、こういう学習方法もあるんだなと再認識しました。

 

仕事つき高齢者住宅に期待

従来のリハビリやゲーム、音楽療法などでは高齢者のニーズに対応できなくなってきたのか、責任のあるお仕事を任せるスタイルの高齢者住宅があるそうです。

https://helpmanjapan.com/article/8534

もちろん介護度が低く業務内容が理解できる人でなければ務まらないでしょうけれど。

 

高齢だからと「ゆっくりしてればいいのよ」といわれても退屈には耐えられませんからちょうどいいのかもしれません。

 

どんな小さなことでも頼りにされている、当てにされている感覚は大切です。

 

急にこの方式を取り入れるのは難しいでしょうけれどじょじょに増えていくといいですね。

 

菜園や動物のお世話などやっているだけで癒されるような業務なら認知機能も回復しそうです。

 

くわえて少額でも報酬があればやる気にも繋がるでしょう。

 

居住者さんの1人はまとまった額になったら姪っ子にお小遣いとして渡すのだと話していました。

 

数年前に新潟のある自治体で認知症の人を対象とした農園実習が話題になり問い合わせしましたが、それきり見学に行けていません。

 

私は将来的に緩い自給自足をしたいと考え実家の畑を叔母夫婦にお任せしています。

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まだ構想途中でどうなるかわかりませんし、樹木と草花の手入れだけでもクタクタですからシェア畑のスタイルにするかもしれません。

 

サンクスコスト(埋没費用)に振り回されない

これだけ投資したんだから。

 

ここまで頑張ったんだから。

 

こんなに我慢したんだから。

 

それらの先には回収できた結果があったかもしれません。

 

しかし痛手の少ないうちに損切るのも大事です。

 

活かされず陽の目をみないものやことのほうが多いものです。

 

と自分に言い聞かせながら魔窟のような実家片付けをしていました。

 

捨てることに慣れるともったいないとか、活かす方法があるんじゃないかという雑念は消えます。

 

まだ使えるし欲しい人もいるかもしれないけれど、目の前から直ちに消し去りたい一心ですからリサイクルショップやメルカリに出すなどの手間はかけません。

 

収納家具や荷物で見えなかった床や壁があらわれるとこんなに広かったんだ、まだまだ捨てられる‼︎と処分が加速していきます。

 

しつけ糸がついたままの大量の和服、旅館ができるほどの寝具、料理屋が開けるぐらいの食器、ムカデ並みの靴。

 

どれも活かしきることはできなかったけれど、少なくとも用意していなくて不安になる気持ちは排除できました。

 

それで母も納得できたのだからそれでよしとしよう。

 

というところに落ち着きました。