のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

鳴り砂で寝食忘れる人生後半戦

先日帰省したおり仙台市営地下鉄荒井駅で「鳴り砂」の展示コーナーに立ち寄りました。

 

さほど興味もなくスルーしようとしたら鳴り砂研究会の代表の方がとても親切に説明をはじめて帰るタイミングを逃しました。

 

はるか遠い昔、父と宮城県の十八鳴浜(くぐなりはま)海岸で鳴り砂を踏んで遊んだ記憶が蘇りました。足で踏むとキュッキュッと砂が泣く珍しい海岸なのです。

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意外なことに鳴り砂海岸は宮城県に多く、日本一の鳴り砂海岸は島根県だそうです。

 

なぜ砂が泣くのか?

 

川の上流の花崗岩が風化して砂つぶ(石英)になり、川から海に運ばれ波によって打ち上げられ鳴り砂浜ができるそうです。

 

そう、鳴り砂の正体は石英(せきえい)だったんですね。

 

鳴り砂研究会の方は定年直前に鳴り砂の魅力に取り憑かれ、大学の先生を交えた勉強会や現地調査に出掛けてどんどん魅力にはまっていったそうです。

 

調査はよく晴れた日に足元の悪い砂浜を何キロも歩く体力勝負なので、これから行こう‼︎と急なお誘いに対応できる人がなかなかおらずほぼひとりで研究していたそうです。

 

最近女性がメンバーに加わったそうですが後継者不在で、学問としても確立しそうなのに常設展があるわけでもなくこのまま埋もれてしまいそうで残念です。

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海岸によって砂の音が違うことを聞き比べできたり、江ノ島海岸の砂は砂鉄を大量に含んでいるなどの体験コーナーもあり、スルーしようとしていたのに私もその魅力に触れてしまいました。

 

鳴り砂は汚れで鳴らなくなってしまうため、砂浜掃除でゴミを少なくしたり焚き火や花火の後始末をきちんとするのが大事で、私たちが使う日焼け止めクリームが悪さするなど教わりました。

 

それにしても鳴り砂の研究成果がウェブ上に残されてるわけでもなしもったいないですね。

 

食事介助用エプロンどれがいい?

自分で箸を使って食べられなくなると食事介助がはじまります。

 

お手伝いしてもボロボロこぼすので介護エプロンを使うのですが、ドラッグストアでは種類が多くどれがいいのかわかりません。

 

ナイロン製で汁物をこぼしても衣服まで染みないもの、こぼした食べ物を床に落とさないよう裾がポケット状になっているもの、スモッグのように袖まで通して着るもの。

 

はてさて、どれにすればいいか。

 

経験ある方なら周知の通り、介護用品や福祉用具というものは案外割り高なんですね。

 

オムツなどは医療費控除に使えますが、レトルトの介護食やエプロン、着脱しやすい肌着は除外されます。

 

それでも必要品ですから試しては失敗しまた次のものを探すというトライアルアンドエラーの日々です。

 

私もナイロン素材のものをいくつか試しましたが、毎食後に洗ってもすぐ乾かないとかあり、ガーゼ素材の手ぬぐいを100円のバンドつきフックで首に掛ける方式に落ち着きました。

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洗い替えはいくらでもある(なんと敬老会で貰ったものでした。粗品のタオルでもOKです)すぐ洗って乾いて気兼ねなく使える。

 

フックがなければ大きいクリップ2個に紐を通してタオルを挟んで首から掛けてもいいでしょう。

 

ちょっとしたアイデアで介護も楽になりますね。

 

 

新幹線では多様な人と隣り合わせる

いつも停車駅が3つだけのこまちに乗ることにしています。

 

乗車時間はなるべく短いほうが楽ですから。

 

八重洲の大丸でお気に入りのお弁当を買って大宮過ぎたあたりで食べ始めてひと眠りするともう仙台です。

 

先日、大宮すぎてかなり経過してから高齢のご婦人が案内係に誘導され私の隣にやってきました。

 

自分の座席を探せなかったようです。

 

あまり乗り慣れていないようでリクライニングやフックの使い方をお手伝いしました。

 

「向こうの2つ空いてるところは座っちゃいけないんでしょう?」などの質問をしています。大きな荷物を抱えているので一番後ろのスーツケース置き場にどうぞと勧められても遠慮しています。

 

「どちらまで?」と訊ねると「仙台までなの」「あら私も」

 

誰とでも雑談できるのは年の功です(笑)

 

「もう何十年ぶりでよくわからなくて〜」

 

「ご旅行ですか?」

 

「これ主人なの」

 

大切そうな荷物はご主人のお遺骨でした。

 

聞けば塩釜にある檀家になっている寺院へ納骨へ向かうのだとか。

 

「ごめんなさいね、こういうの嫌でしょう?」

 

いやいや、そういうおはなしはちっとも嫌じゃありません。

 

私もこの2年、介護から看取りそして相続のかさばる重要書類を持ってずっと往復していますからね。移動が楽じゃないのは重々承知しています。

 

実印からなにから毎回持って歩くのはいつも緊張して気が休まりません。

 

地元の役所や金融機関でどのタイミングでなにを急に使うかわかりませんからいつもハラハラしていました。

 

この大勢のなかにも私と似た状況の人がいるかもしれません。

 

そんなことをうつらうつら思っていると、朝はタクシーも捕まらないほど土砂降りだったのに仙台に到着するころは雨も止み陽射しも出てきました。

 

あのご婦人は無事に塩釜で納骨できるといいなぁと思いながら見送りました。

 

意識しだすと急に目につく現象

実家の庭にさほど関心がなかったのに急に引き継ぐことになり、よそのお宅の樹木が気になりだしました。

 

季節の花はそれなりに知っていましたが、あらためて名前も知らない可憐な草花の存在に気づくようになりました。

 

自分の家なのにピンクのハナミズキや山法師が咲いていることを最近知りました。

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どこに意識を向かわせるかで同じものをみても目に映る景色は違うようです。

 

これまで私の目はふし穴でした。

 

5月にはもうキバナコスモスが満開なこと、地元の路側帯いっぱいに咲いているのもついこのあいだ発見したのです。

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この瞬間を収めておきたい。

 

今後も続くであろう庭仕事の記録のために季節の様子を写真で残しておくことにしました。

 

そうすれば地元の友人やシルバーセンターさんに草むしりの依頼をしたり、自分が帰省して手入れする時期を予測して準備ができます。

 

去年はジャングルのような庭で死にかけましたが、作務だ苦痛だと解釈を入れずに淡々と生活のなかに取り入れていこうと思っています。

お土産って砂糖と小麦粉ばかり

先日、日本のお土産がどれもワンパターンじゃないかという話題になりました。

 

たしかにどこへいっても地名の刻印された煎餅、まんじゅう、クッキーの類がほとんとでもらってもあまり嬉しくありません。といったら失礼になるのかな。

 

そして材料がほぼ砂糖と小麦粉でできている。

 

まぁね、これはどこどこへ行ってきたよ、とお喋りの小道具に使うアイテムと思えばいいんですがね。

 

個包装になっていてかさばらず軽く、職場の全員に行き渡るのはやはり上記の3品に落ち着きます。

 

午後の休憩時間のお茶請けとしても気軽ですしね。

 

では職場の大勢以外の人にはどんなものがよいか?

 

これはお相手の好みを知らないと難しいですね。

 

頻繁に会えるなら賞味期限の短いものでもいいし、ベジタリアンなど食べものに制限のある人なら入浴剤とかお茶とかふりかけなど。

 

ペットボトル入りや一合だけ石鹸のようにラッピングされたご当地米など、その場で食べられないけれど自宅でゆっくり楽しめるものもあります。

 

お酒好きな人は地方でしか買えないものが嬉しいでしょう。

 

いずれにせよキエモノがお土産全般にわたる暗黙知かもしれません。