のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

左遷されたから詩が詠めたのね

現代まで親しまれている漢詩の詩人の多くはもと役人だった方が多いようですね。

 

当時は科挙試験に合格して官吏に登用されるという仕組みでした。

 

今のキャリア官僚試験のようなものでしょうか。

 

しかし時代の変化の中で有能な官僚でも突如地方へ左遷され、その切ない心情を詠んで後世に伝えられているのですからなにが功を奏するかわかりません。

 

白居易(はくきょい)の香炉峰の詩など、閑職は老後のスローライフに最適と詠んでいます。

 

都落ちは案外悪くなかったのかもしれません。

 

先日、官吏を目指して科挙試験の勉強を頑張る夫のために作られた過橋米線という雲南省の郷土料理を食べる機会がありました。

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夫が小島で受験勉強を頑張っていましたが、奥様が島へ渡る橋をとおるあいだにスープが冷めてしまう。

 

そこで土鍋で鶏を煮込むと熱々のまま届けることができたといういわれがあるそうです。

 

もちろん夫は科挙の試験に合格したとのことです。

 

熱々のライスヌードル(米粉麺)の入った土鍋に鶏肉や野菜を入れて蒸して食べるのですが、温かいまま美味しく味わえました。

 

もしかしたらこれで私も賢くなるかもしれません。

タバコの本来の意味

地方の田舎だけなのでしょうか。

 

幼少の頃、実家の新築や増築のさい職人さんに10時と15時にお茶とお菓子を出していました。

 

両親は共働きでしたから祖母が担当していました。

 

それを我々の地域では「タバコ」とよんでいます。今もあるのかな?

 

季節を問わずの肉体労働で消耗しますから、お茶も温冷どちらにするか、お茶請けも甘いものやお漬物など1日2回同じではなかったと思います。

 

工期中ずっとだとけっこう大変ですよね。

 

当時はそれが普通でした。

 

私も疑問を持たず大人になったので、実家をバリアフリー改修したり樹木の剪定をお願いしたときはお茶請けを宅配で送って自由に食べてもらうよう父にお願いしていました。

 

現場監督には「皆さんペットボトルのお茶を持参するから大丈夫ですよ」といわれていましたが昔気質な私は、なんだかそれじゃ申し訳なく感じていたのです。

 

お茶を淹れて出すのは母を介護している父には無理だから、せめてオヤツがあれば休憩後の仕事も頑張れるのでは?なんて思っていたのですね。

 

若い職人さんはなんでお菓子が出てくるのか不思議そうな人もいましたが、負担にならないよう帰宅後に食べられる小さなギフトボックスで渡したり、離れて暮らす私なりの工夫をしていました。

 

私は高齢の両親が暮らしやすい住空間を整えるため何年も新幹線で通い続けていましたが、協力してくれる人々への感謝の伝え方がよくわからずできる範囲でのお礼がタバコ用のお茶菓子を渡すことだったのです。

 

気軽なお墓まいりで母との約束を果たす

元気な頃の母は自分の両親が眠る菩提寺のお墓まいりをしてほしいと話していました。

 

母が介護生活になるかなり前のことを私は覚えていました。

 

自分のことも実家のこともわからなくなり最終的にどんな気持ちだったか推測するよりないのですが、実家の弟夫婦も高齢かつ認知症であることを案じていたかもしれません。

 

お盆のある日、実家から1時間ほどの菩提寺へ行き叔母に場所を問い合わせながら階段をのぼると祖父母の戒名が刻まれたお墓を見つけました。

 

「大きなカヤの木の横」が目印です。

 

もう何年来てなかったかなぁ。

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立ち寄る時間を取れずにいるうちに母の遠距離介護に通う生活がはじまり、相次いで両親が亡くなりますます多忙になりました。

 

その日は朝から霧雨で涼しく、もうこれを逃すとチャンスはないなというほどの日よりでした。

 

お参りの時間帯だけ雨が止んで本堂の中は涼しい風が吹いていました。

 

幼少の頃よく家族でお参りにきて、母の実家に立ち寄ると祖父がお小遣いをくれたものです。今で言う「お盆玉」ですね。

 

行ってみれば案外すんなり事が運びいつものタイミングの良さによるものかと思いますが、長年の気がかりが晴れてすっきりできました。

 

うろ覚えだった道のりもはっきり確認できて、これからは不安なく来れそうです。

 

私のルーツでもある母方のお墓まいりはもっと気楽に祖父母に会いに行く感覚でいいのかなぁ。

 

お墓まいりというとついお供えやお線香やら支度でもたつき気力のないときは後回しにしがちですが、あまりたいそうに考えないほうがよさそうです。

 

気軽にふらっと立ち寄るぐらいでいいかもしれません。

 

適切な冷房がわからない高齢者

肌寒い梅雨が明けて今年も酷暑の夏がやってきました。

 

立秋過ぎて暦の上では秋ですが熱中症になるほどの暑さは当分続きそうです。

 

いつから日本は亜熱帯に⁇

 

連日熱中症で搬送され亡くなる方のニュースが流れてきます。

 

災害レベルの暑さと表現され「適切な冷房をつかうように」と呼びかけられています。

 

が、高齢者は暑さを感じにくいうえ若い頃エアコンなどというものはなく贅沢品と認識しているせいか具合の悪くなるレベルでも使わない人も多いのです。

 

我慢できる暑さのころはそれでもよかったんですがね、近年の暑さは異常です。

 

冷えたら消せばいいのに使うことに罪悪感があるのでしょうかね。

 

以前、訪問したお宅ではサウナのような室内でエアコンにカバーをつけて使えない状態でした。

 

汗だくでもったいないなどと笑っていましたが訪問した私としてはかなり苛立ちました。

 

来客に苦痛を強いるんだ。

 

搬送され治療を受けるより電気代のほうが安いですよ。

 

倒れて助からないかもしれません。

 

現代生活でエアコンは命綱です。

 

なんど言って聞かせても難しいかもしれませんが、気づいたら声がけしてあげましょう。

 

それが自分の親ならなおさら。

 

住職の言葉に撃沈 4人当たり年って‼︎

無事にお盆の棚経(檀家住職による自宅での読経)が済んでほっとしていたら、帰りがけ住職に

 

「お父さんお母さんが続けて大変でしたね。確か今年4人当たり年だったようですね」

 

と一撃をくらいました。

 

ちょっと待って、今年は父の三回忌と母の一周忌という認識しかなかったんだけど?

 

じゃ4人まとめて法要をすればいいのか。

 

裏取りのため、すぐお墓まいりに行ってその帰り本堂に名前が貼ってあるか確認するもわかりません。

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玄関からインターホンを鳴らして住職の奥様に訊ねると調べてきてくれて「おじいさま、おばあさまが二十七回忌、お父様が三回忌、お母様が一周忌で4人当たり年ですね」

 

祖父母は三十三回忌までまだ間があると余裕でいたのに詰めが甘かった。

 

いずれにせよ本家の家督を継いだ私が執り行わなければならず、方々に連絡したり打ち合わせしたり、お膳のメニュー決めなど故人を偲ぶよりも手落ちのない事務能力を試されます。

 

あ〜いつになったら悲しさや懐かしさを味わえるんだろう。

 

ずっとホスト側を続けるのもストレスなんだけどなぁ。

 

せいぜい機能性胃腸障害が再発しないことを祈りますよ。

 

また断薬できる日が遠くなる・・・