のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

剪定は坊主になるまで手加減せず

究極の作務

実家はほっておくとすぐジャングルになってしまうほどの樹木がありますが母の介護中は興味関心もなく父に任せきりでした。父が突然死したため急遽引き継ぎ、なにもしなければお化け屋敷になってしまうのを防ぐためシルバーセンターさんや地元の友人たちに草刈りや剪定をお願いしていました。自分でやればタダなのに、はとおりません。都会じゃ考えられないほどの敷地に好き放題植林しどんどん伸びる樹木や蔓に具合が悪くなってしまいます。ガーデニングレベルじゃないですからね、とにかく格闘です。

 

ちょっと草むしりした、葉っぱを剪定した程度じゃ追いつかず私は体調がおかしくなりました(機能性胃腸障害はそれも原因かと思います)

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最近になってようやくやりすぎなぐらい刈り込んでも無問題なのがわかり手加減せずにバッサリやっています。素人がやった虎刈り感はこのさい仕方ありません(笑)

2拠点暮らしのルーティン

肉体のない人たちと暮らす

スピでもオカルトでもなく実家ですごすときは両親とご先祖さまがいつもいっしょにいてくれます。朝夕のおつとめと外出・帰宅時のあいさつをかかさず毎日のできごとも報告しています。当然返事はありませんがいろんな形で私にサインが送られてきます。

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先日のそろそろ父の同級生の中華屋さんへ行かねばという胸騒ぎはその方が亡くなっていたことを知るサインでした。分家さんがご近所の冠婚葬祭の連絡をくれますが全部把握しきれるものでもありません。うちの地方ではお悔やみをいただいたその方に不幸があればお返しするというしきたりです(香典返しとは別)

 

祖父の代から続くピアノ教室の大家さん業も今年で50年になります。3代目大家さんとして教室・駐車場整備、備品補充、管理会社との連絡など不在でも運営できるようにしつつ帰省している日は生徒さん保護者さんにご挨拶し、講師さんに近況報告を受けます。レッスンを聞きながら庭仕事ができるのは恵まれた環境ですね。寝転んで講師さんの声楽を聞けるのは大家さん冥利につきます。

 

隠居生活のような2拠点暮らしは地域の皆さんの協力で成り立っています。

自然にそった理想的な暮らし

日の出でめざめ日暮れでやすむ

実家滞在中は庭仕事中心の生活スタイルのため早い時間帯から作業をはじめ午前9時にはもう休憩、そこから家事や買い物、昼食など済ませ夕方また作業をしてゴミ袋にまとめて集積所へ一輪車で運ぶのを繰り返します。雨だと作業ができないためどうしても晴れ間のうちにやってしまおうとして疲れるんですね。

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この時期まだ空気が乾燥していて虫もでてこないため絶好のタイミングなのです。気候がいいということはレジャーや片付けにも適していますが私はひたすら外仕事です。膝をついての草むしり、這いつくばって剪定した葉をかき集めてとにかく無心になれます。机上で小難しいことを考えるのがいかにばかばかしいかよくわかります(笑)

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なにか悩みのある人には庭仕事おすすめですよ。それもガーデニングレベルじゃなく木こりレベルの。目の前の樹木や雑草と格闘しているうちにいろんなことがどうでもよくなります。

私の勘も相当らしい

なにかに呼ばれた感

近所で父の同級生が中華屋さんをやっており互いに高齢になっても行き来して80歳すぎてもうちに出前の配達にきてくれていい関係性だなぁと思っていました。

 

人は結局は孤独でいくら社会で活躍しそこそこの地位を手に入れサロンやコミュニティを運営していたとしても、幼少からの素の自分を知ってくれている人とうまく関係性を結べていないとどこまでいっても大学デビュー、社会人デビュー的な痛さがつきまといます。なんか無理してる感やお友達ごっこ感を醸してしまうんですね(本当はリアルの友達なんて1人もいないのはばれてる)

 

うちはたまたま地方の田舎で知り合いばかりの地域で一生暮らす人も多く処世術に長けている人がほとんどです。幼少から死ぬまでのおつきあいなどざらで親同士も友達や知り合いはてはPTAの役員をいっしょにやったなど必ずどこかで関わっています。

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半世紀以上もほどよい距離感でつきあえて互いの葬儀に参列するなど都会では考えられないでしょう。くだんの中華屋さんへ行かねばとなぜか胸騒ぎがして行ってみると父の友人が亡くなっていたことを知りました。コロナで私も帰省しにくくなっていたため知らずにいたのです。お悔やみに行くよう父が教えてくれたのかな。私の勘はやはり精度が高いようです。

相続するとこうなる

連休はぜひ話し合って

揉め事の嫌いな几帳面な父でしたから公正証書遺言を作成していました。たまたま江戸時代から続く家だったこともありいずれ私が困るだろうという配慮もありました。広い土地家屋は維持できる気力・体力・経済力がなければ相続してもむしろ負担にしかなりません。持ち出しばかりのマイナスなのです。

 

2015年に税改正もあり控除額が減ったためそれなりの対応を迫られました。加えて日常のこまごました困りごとがいっきにやってきて体調の悪さに拍車がかかりつねに緊張状態、いつも心が休まらなくなりました。

暮らしながら実家管理するのは私の心が嫌がっていて(庭仕事とピアノ教室の運営ですぎていく)広すぎて1日のうちいちども行かないエリアのある庭の樹木がジャングルにならないよう定期的に業者さんに委託する、自分でやれる範囲の草むしりや剪定をやるぐらいでした。f:id:nozosan-net:20220504110923j:image

そんなおり敷地を整地する話が持ち上がりかなりの樹木を重機で伐採・抜根し楽にはなりました。とはえいまだ残った庭や畑は分家さんに協力してもらいながらどうにかたもっています。死後のおはなしは避けがちですがうちのように父がきちんとしてくれていてもさまざまなトラブルが起きます。連休後半ですが久しぶりに親御さんと会うのであれば話題にしてみてください。