これから増える事案
きのう紹介した小説の続編ですが他人事とは思えなすぎてシェアしますね。某通販サイトの倉庫業務に派遣で勤務する37歳の男性の物語です。ほぼ寝たきりの母を在宅介護しながら働いています。少しまえならその歳で未婚で実家住まいなんてこれまでなにしてたの⁇なんて声も聞こえてきそうですが人にはさまざまな事情があります。おそらく大学をでてから正社員として働きなんらかの事情で今の雇用形態を選んだ(選ばされた)のかもしれません。

毎朝、勤務先への送迎バス乗り場まで歩いていって出勤確認の連絡をしてから乗ります。同僚の70歳の男性と仲良くしていてその人が数ヶ月前に職場で亡くなった人の父親だと気づきます。会社の連絡形態が杜撰なせいで救急搬送が遅れて亡くなったことの仇討ちに父親がそこへ潜入するという設定。
父親は息子の救急搬送が遅れた責任者に薬を盛って殺害し、主人公は残った薬をわけてもらい寝たきりの母親に投与するところでおわります。その先は想像にまかせるということかな。37歳ならこれから家庭をもつことだって充分可能。けれど母の介護費用を工面するのも精一杯で日々安い日用品や食材を手に入れるために時間を使い恋愛どころじゃない。公的な介護サービスを利用するにせよ自己負担分の支払いがのしかかってくる。今日生きるだけでていっぱいのケアラーの姿は数年前の私とだぶります。
こういう状況の人になにか発信しろとか行政に相談しろとかいらぬお世話です。そんな余白はないんですよ。これからこういう事例は増えていきます。介護や看取りを想定せず潜在意識だ波動だとおかしな自己啓発に翻弄されず足元を固めていくよりないのかもしれません。





