のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

介護帰省の始まりⅣ

更にあけて翌日、あの初めての認知症講座で登壇された母の主治医の診察日でした。午前中の予約だったので、また久しぶりに三人で向かいました。たった三年ほど前に毎月受診していた頃とはかなり病状も進み、震災などもあり周辺環境も変化していました。これが時間の流れなのだと思います。受付をして待っているあいだに母がトイレに行きたいと言うので誘導しました。個室の中でゴソゴソ用を足した気配がありますが、内鍵の開け方がわからないようです。ドアの外から色々呼びかけてもできないようなので、病院の中の椅子だったか踏み台だったかを借りて個室ドアによじ登り中に降りました。母は自分の今いる場所や、何をどうすればよいかがわからず立ち往生していました。なんとか始末してズボンを上げて内側から鍵を開けて外へ出ました。その時母のズボンのポケットから朝食で使った箸が一本出てきました。どうしてこんなところに・・・?

 

その後ドクターの診察が始まり、急に頻繁になった徘徊の件や昨日ケアマネージャーと協議したデイサービスの日数を増やす件などお話したと思います。そして安定剤の種類を変えて様子を見るとかの結論に至ったと記憶しています。困っている現状がすぐ解決できる手立てがあるわけでもなく、じっくり丁寧に対応していくよりない病のようです。私は解決手段を与えられると思い込んでいたのでちょっと空振りな印象でした。というより正直言えばがっかりしました。その当時は薬も院内処方だったので窓口で会計と一緒に済ませて受け取り、そのまま母を廊下で繋がったデイサービス棟へ連れて行ったと思います。私はその日、以前参加していた地元の介護交流会に参加する為集合場所の保健福祉センターへ向かいました。朝からもうクタクタでした。