のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

孤独死Ⅱ

しばらくして葬儀の為九州に帰省した友人から連絡がきました。 朝に通いのヘルパーさんが応答がないのを不審に思い通報したところ、お父様が室内で倒れている状態で発見されたそうです。彼女が到着した時、既に親族がご遺体の傍で家の片付けをしていたらしく『いろんなものがなくなっていた』と。


彼女いわく、前夜困ったちゃんの長女さん宅でお父様と長女夫妻の間でいざこざあり、お父様が急性心不全心筋梗塞か起こして、すぐに手当てすれば助かったであろうに長女夫妻がそのまま実家へ運んで放置した。夜中に車がバタバタ入ってくる音を隣の親戚が聞いていた、お父様の携帯から長女との通話記録がすべて削除されていた、検死結果は多臓器不全だった、彼女の夫は葬儀に参列せず初七日だけ来てすぐ東京に戻っていった…などなどミステリー小説のような話を聞きました。


それって捜査案件なのでは?でも地方の田舎だと警察との関係もけっこうなぁなぁでスピード違反ぐらいなら簡単に揉み消せるとか聞くし…葬儀の席で長女は泣き崩れ、彼女いわく『演技』だと。そして初七日にあらわれた夫はとてもよそよそしくて、ろくな挨拶もせずに帰ってしまい『年度末の大変な時期に死んでくれて‼』となじられたと。なにもかも起きて欲しくないことばかりが現実になっているようでした。

ここに一切の脚色がなかったかどうかはわかりません。長年の彼女の『困った姉』『うまくいかない夫』という認識のまま、ものごとが進んでいったように見えました。両親の通帳や印鑑を我が物にして勝手に使っている姉➡本来なら私にもその権利があるのにズルい! 新婚生活を城南地区の戸建て住宅からスタートして羨ましがられる自分➡実際は俺様夫の言いなりに耐えていて、DVの相談を法テラスにしたこともある。みたいな感じでしょうか。


それまでの経緯を知っていた私は、要所要所で『どこかで別れる決断をするのもアリでは?』『別の選択をすることもできるよ』など助言ともとれないことを伝えていました。しかしいつ話しても姉や夫の嫌なところを愚痴るばかり、同じ場所で永遠に足踏みしてばかりの彼女の話を聞くのが嫌になってきました。