のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

孤独死Ⅲ

二週間ほどで東京に戻ってきた友人から事件?の経緯の連絡がきました。昨日の記事に書いたような内容で、羽振りのよかった実家は自宅が抵当に入っており、当然お父様は公正証書遺言など残していなかったので相続できるものはなにもなかったそうです。事業資金として借りていたお金の返済は免れるにせよ、生まれ育った実家を失うというのはどれだけ悲しいでしょうか。そしてお母様や姉妹ともども相続放棄したそうです。(資産だけでなく負債も相続しなければならないですものね)


裁判所で手続きしたり、お父様の最期に納得のいかない彼女は不審な物音を聞いたという隣の親戚に質問しにいったり調べられる限り手を尽くしたようですが、検死を経て葬儀が済んだご遺体の調査を再度するほどの証拠は見つからなかったようです。日頃から密な連絡を取り合ってしょっちゅう帰省したりしていなかったのに、不審死を疑って東京から急に現れた娘が行動を起こしても周囲の目にはむしろ『なぜ?』と映ったかもしれません。


やはり日頃の接し方、付き合い方なんだなと、私自身地元から離れて似たような立場なので学ぶところが大きかったです。


自宅は抵当に入っていたけれど事業を立て直して融資を受けた分を返済すれば抵当から外れる。けれど会社を継承した姉夫婦が経営をでたらめにして返済の目処がたたない。年老いた両親は入院、通院の立場で年金暮らし。足の踏み場もない家の片付けをしたいけれど『高かった、思い出が、何かの為に』でいっこうに進まない。もうどこから手をつけていいのか途方に暮れる状態だったようです。

そして羨ましがられる生活をしているはずが、心の通わない夫は帰省費用にいい顔をするはずもなく『片付けに行きたい』『介護が必要な親の様子を見に行きたい』と何年も同じ話をしていました。


銀行の抵当に入っている実家、夫の父から2000万円生前贈与されて手に入れた持ち家の名義は夫の父親2/3、夫1/3で彼女の権利区分はない。それらの話を総括すると『砂上の楼閣』という表現がぴったりだと思いました。