のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

認知症患者の歯科受診

f:id:nozosan-net:20161010212426j:plain母の通う歯科は家から徒歩10分ですが、それは私の感覚です。開院した時はまだバリアフリーが常識の世の中ではなかったので、駐車場から玄関までは階段を使います。健常だとまったく普通のことが、どこかに障害があると途端に大変なことになります。

 

口腔衛生はそのまま健康に直結するので、日々の歯磨きとともに残った歯のケアと入れ歯のお手入れを兼ねてシーズンごとに通っています。

 

前回までは本当は規則に抵触していたようですが、ケアマネさんの配慮で通院送迎をしてくれていました。けれどつい先日はもう通院送迎はできない決まりになり、父が予約を取ってしまっていたので、近所の伯母にサポートしてもらいました。

 

自力でやれると思ってる父ですが、予約日が土砂降りだったり大雪だったりして、二人ともびしょ濡れになりながら急な階段をヨタヨタしか歩けない母を介助して付き添うのは非常に危険なのでやめるよういってあります。

 

しかし大怪我するまでわからない父なので、いつも強情で一点張りな姿勢にうんざりして、わざわざ予約日に合わせた帰省をしようか?なんていわないことにしています。申し訳ありませんが、私の都合お構いなしに勝手に予約を入れられても、付き添いの為に新幹線に乗ったりはしません。

 

別に意地悪ではないのです。ケアマネさんが通院送迎してくれていた時も私は付き添いしていたのですが、なんでもかんでも手出しすると他人に助けて下さいをいえなくなるので、今回は自信がないなら伯母に頼るしかないのだから、自分で解決するだろうと踏んだのです。

 

そして相談の上、当日は伯母が駐車場から階段まで支えてくれて、帰りはその逆を上手くやってくれました。母は慣れた相手なのでおとなしく身を委ね、騒いだり暴れたりすることもなくスムーズに診察が終わりました。入れ歯の手入れもして戴きました。

 

言葉でいってしまうと非常に些細なことですが、健常だと気付かない小さな不都合や不便の積み重ねで、歯科通院というごくごく普通のことも当たり前にできなくなるのです。受診したければ、予約の段階で介助をお願いしたい人の都合もつけてもらわなければなりません。

 

私の場合は、たまたま歯科も伯母宅も近所同士でやりくりがつくからなんとかなっていますが、介護施設職員の送迎も受診付き添いもできない人はどうしているのでしょう?

 

そして私の場合訪問歯科診療のことをたまたま知っていて、通院が難しくなれば最終手段の持ち合わせがあるので、またケアマネさんに一筆書いてもらうなどの面倒はあっても、どうにかなりそうな情報はあります。しかしよその方がどのようにされているかはわかりません。