のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

高校で介護教室

イマドキ県立高校に福祉科があって、介護の勉強をするんですね。参考まで行ってみました。

 

最寄りのターミナル駅からバスに揺られて30分ほどの場所で回りは畑や郊外の住宅地や大きな病院に囲まれた高校でした。

 

介護実習室に案内されると、他にも広報誌を見て申し込んだ近隣住民(年配者です)が来ていて8人ぐらいでお話を聞きました。

 

今日のお題は「食事・口腔衛生の介護」という内容でクラッカーを実際口に含んでから、何回噛んで飲み込むまでにかかったか時間を調べるというものでした。

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福祉科の学生さんがストップウオッチで測ってくれて、私は33回咀嚼して嚥下まで25.99秒でした。次に同じ動作を繰り返し、飲み込む直前の食塊(食べ物の塊)を鏡で確認しました。3枚目も同じように噛んで上を向いて飲み込めるか試すというものでした。

 

顎が上向きだと怖く誤嚥の原因になるのですが、食事介助してもらっていると言いづらいものだそうです。なので同じ目線での介助、立って行ってはならないという説明でした。

 

私は日頃、母の横にスツールを置いて座って介助しているのでまず合格のようです。認知症の人は何がどう具合悪いとか意思表示できないので、先回りして察してあげるよりないのですね。

 

よい姿勢で食べさせることや、手洗い、義歯、排泄などの準備ができているかも注意点としてあげられていました。入れ歯を外すのは下から、はめるのは上からと初めて知りました。

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食事の自助具の紹介やサザエさん体操、パタカラ体操をして、腰を痛めないベッドでの移動実技を見せてもらいました。

 

ビニールのゴミ袋をベッドに二枚敷いてから、身体の下に蛇腹折りしたシーツを挿し込み、両サイドに立った介助者が交差させたシーツの端を持って引っ張ると身体を楽に枕方向へ移動できるというものでした。写真は取れないので想像していただければ(笑)

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食事介助に工夫された食器や箸、スプーンの展示もありました。市販されてませんから目にする機会はあまりありません。

 

介護ってこんな雰囲気なんだ、という入り口を知る意味でもよい機会だと思いました。たいがいはある日突然スタートして対応に慌てふためくものですから。若い子たちの未来にも期待がもてる一日になりました。