実家でのレッスン日に帰省していると、派遣講師の先生方や生徒さん、保護者さん、管理会社の担当さんなど様々な人と会えます。皆さん地元で生活されていて、私の知らないリアルな地域情報を教えてくれます。
お子さんを通わせて下さっている保護者さんのなかには、転勤族でこの地で子育てしている方もいて、土着民の私も父も知らないお話しを聞かせてもらえるのです。
何代も前のご先祖様から暮らす土地なのでわかったつもりでいますが、今どうなのか?は知らないことだらけです。
転勤族の保護者さんは慣れない場所での生活で、せっかく私の教室と出会ってくれたのですから、お子さんの習い事を通して楽しい体験や地域にこんな人がいるんだ~と知ってくれたらいいな、と思っています。
普通に暮らしていたら、知り合うチャンスすらない地域の人と繋がれるきっかけがピアノ教室にはあります。私は自分がそういう場を持っていることがとても恵まれていると思っていますし、年一回の発表会に呼んでもらえたり、講師の先生方がセッションしてるのを自宅で寝転んで聞けたり「こんなに幸せでいいのかな」と思うこともしばしばです。
父のフルートの先生とピアノ講師さんがクラリネットとピアノでメンデルスゾーンの春を普通に演奏してるのをダイニングで聞いたときは鳥肌ものでした。いや、もう死んでもいいやと思うぐらい幸せです(笑)
物置小屋のようになってた和室からガラクタを搬出して、床補強とリフォームをして、新品のグランドピアノYAMAHA C3Xを購入して本当によかった!!と思う瞬間でした。
夏には実家の畑で生徒さんとそのお友達と保護者さんで芋堀りを楽しみました。おうちで畑をやってないお子さんは、馬鈴薯がどんなふうにできるのか知らないこともあるので、ちょっとした体験の場を提供できて私も父もとても嬉しかったのです。
今年に入ってからお友達繋がりで新規入会の方も増えて、小さい頃から良い条件で練習できるので、早くも来年の発表会が楽しみなのです。
何か提供しているつもりになっていますが、実は一番与えてもらっているのは紛れもない私自身なのでした。