祖母はたまたま宅配の受け取りをしようとして、座椅子から立ち上がった拍子に転倒→骨折→寝たきり→そのまま認知症が進行というありがちなコースを辿りました。
うちは共働き家庭だったので、祖母に面倒を見てもらってましたが母との折り合いはよくありませんでした。よくある話です。
母も人間関係が不器用で上手くやれなかったのでしょう。どっちもどっちですが。私は子供ながらに板挟みで苦しかったのです。どちらにも本音を喋れない、常に両方の顔色を伺っていました。正直、二人とも好きじゃなかったです。
好きじゃない、と本音をいうのも憚られる状況は辛いです。なんで嫌な人に気遣いしながら楽しくない生活をしなくちゃならないの?ってことですね。子供には逃げる、距離を置くという発想がそもそもありません。
嫌な姑の介護をする母の無料の愚痴箱を何年もさせて戴き、いよいよ自分の番がきました。
幸い私には小姑という存在もなく、ちゃちゃを入れてくる外野がおりません。恵まれています。実母でも「合わない」前提での介護なので、あまり感情を入れずに実務や手続きはこれまた「合わない」父と協力しながらやっています。
機嫌よく介護したいという願いは一緒なので、行き違いがあっても事務処理はさくさくと進められます。良いサービスはどんどん取り入れて負担を軽減します。辛い、しんどいをわざわざ拾いにいく必要はありません。意味がないです。
母も足腰が弱ってきて、目を離した隙の転倒もあったようです。施設のスタッフさんだって24時間見守るなどできません。その時は腰椎2番のヒビでした。
転倒させたくないけれど、万が一転んでしまったら?何か対策は?当時のケアマネさんに相談するとすぐにプロテクターパンツを紹介してくれました。
ガードルの両股関節部分にポケットがあって、そこに柔らか素材のプロテクターを入れて着用するものです。洗濯はプロテクターを出して、普通の衣類と一緒に洗えます。夏冬ごとの素材があります。
絶対大丈夫!とはいいませんが、歩行介助しながらも不安があるなら便利グッズに頼るのも良いと思います。