若年性アルツハイマーのお母様の漫画を書かれた、イラストレーターさんとお会いできました。
きっかけは近くのカフェで介護のお話会をするので参加したら、漫画に出てくるお父様を紹介され、一般販売していない漫画を読ませて戴いたことによるものです。
私は家族の心情を語る場、書籍がまだまだ少ないと感じていて、この漫画を母が通う施設のスタッフさんや介護カフェの運営者さんにお譲りし、とても好評でした。
どんな方が書いたのかしら?と気になっていたところ娘さんご本人から連絡を頂戴しお会いすることができたのです。
作中に出てくるご本人にそっくりで、トレードマークのベレー帽が可愛らしかったです。
やはり同じ状況を共有できる人がいない寂しさに共感して戴きました。
イラストレーターさんのお母様は若年性アルツハイマー型認知症で、17〜18年前はまだまだ珍しく診断名がつくまで5年の歳月を費やしたそうです。
どこの病院へ行ってもわからない、異常はないと言われ続け、でも確かに家族も本人もおかしい‼︎と思いながら過ごす5年の辛さは想像を絶するものがあります。
しかもそのあいだにアルツハイマーは静かに進行していき、元に戻ることはありません。
毎日が諦めと期待の連続。感情が揺さぶられるできごとについていけません。
新薬が承認されたと聞けばすぐ取り寄せ、あれがいいと教わるとすぐ試して上手くいかず。なんとかいい状態でいて欲しくてもがき続ける毎日は、私も経験あるだけに共感できました。
近い将来、この非売品の漫画が一般流通する日がくるかもしれません。
後日、漫画に登場するお父様にメールしたところ「娘とのお付き合いをよろしくお願いします」という返信を戴きました。
どこまでいってもやっぱりお父さんですね。