初めての担当さんは30代の若い男性でした。
この人にどこまで話していいのかな?
当初ケアマネさんとの付き合い方がわからず、こちらの要望ばかり訴えるのは身勝手で悪いような気がして遠慮していました。
あちらはお仕事で利用者さんの家族のニーズや困りごとに対応してくれるのだから、夜間徘徊や失禁、室内をメチャクチャにされて眠れずほとほと疲れ果てています、と正直に話さなければ困っていないと判断されても仕方ありません。
介護の初期段階はまだまだ「家族でなんとかしなければ」と勝手に思い込んで無理に頑張るのですね。
実はこのポイントを教えてくれる人がいません。
なので私も掃き溜めのようなゴミ屋敷でスタートした認知症介護は自分で動くよりないと思い、介護そのものよりも動線確保のために、物置小屋のような家の片付けから始めました。
しかし40年以上モノを処分しない生活をしていた老人は、置き場所一つ移動するにも抵抗し、せっかくゴミ袋に収めたモノを引っ張り出して元に戻すの繰り返しでした。
人も通れないゴミであふれた廊下の家具を搬出すると「何かのために使うかも」と回収業者を勝手にキャンセルされるなどしょっちゅうでした。
そもそも家族間での意見の擦り合わせができていない。転倒して大怪我したら大変だからと処分のため新幹線で通ってるのに、それに抵抗されたら「もう勝手にしろ」としか言えませんよ。
まぁここでケアマネさんに訴えても「ご本人の気持ちに寄り添って」みたいな回答だろうことは容易に想像つきますがね。
ゴミ屋敷にしたあげく勝手に認知症になって自分の後始末もできなくなって、私にどうしろと?