高齢になるとどうして介護が必要になるのか、核家族の多い現代ではなかなか理解しにくいようです。
家におじいちゃんやおばあちゃんがいないんですものね。
人がどのように老いていくのかリアルで分からなくても仕方ないでしょう。
老人を見て、身体の自由がきかなかったり持病があったり聞き分けがなかったりああなりたくないな、と思う若者も多いでしょう。
人によりますが太平洋戦争を知っていて、アニメに出てくる疎開とか配給とか、神武景気や高度経済成長やオイルショックやバブルまで体験してるんです。
社会の歯車としての役割を全うした方も多いと思います。
それで今があるんですね。
自分たち世代の価値観やモノの見方が世の中の全てではないこと。なかなか噛み合わない彼らの背景を知ることで、ちょっとだけ距離が縮まるかもしれません。
今が健康でも確実に老化していること。体調がコントロールできなくなっていくこと。それらを受け入れるしかないこと。
急に老眼になったり耳が遠くなったりするわけじゃないんですよ。絨毯につまづいて転倒する日がくるなんて想像すらできなかったはずです。