2012年の海の日、祖父母の回忌法要を父のきょうだいだけ呼んで執り行いました。呼ばれるほうもみんな高齢です。
みんな家も遠いし、ささやかな食事会だけでお開きにし、父が茶の間でウトウトしているうちに母の姿が見えなくなりました。
私はその日は参加していないので後日談です。
父は自力で探そうとして車のバンパーを擦り、どうにも見つからないので捜索願いを出しました。実は初めてではありません。
おおごとにせず解決しようなどと考えると、事態は余計に悪くなるものです。徘徊は在宅介護の限界を知らせるシグナルです。
連絡を待つだけの時間はとても長く感じますし、悪い方へ考えがちになります。
深夜、国道4号線付近で頭から流血した母が発見され、親切な人が通報してくれました。駆けつけた父は救急車に同乗しますが、祝日の深夜に脳外科の当直医などいません。
問い合わせ13ヶ所目、国立病院機構宮城病院で受け入れしてもらい、脳の損傷を調べ傷口を処置して戴いて、明け方タクシーで帰宅しました。