多くの人は実家が遠かったりで、年に数えるぐらいしか帰省できないかと思います。
日頃から老親の生活を気にかけているなら、夏休みの帰省の折り水回りや網戸、エアコン掃除や片付けをしてあげられる絶好の機会です。
しかし老人はモノを処分するのを嫌がり、置き場所が変わることすら抵抗します。
どういうつもりで、なんのために、いつ使うから取ってあるのか訊ねても明朗な答えは引き出せません。
老眼のせいか水垢や茶渋も気にならない、見えないようです。
暑い中、体力気力を使う片付けをしようにも、大概部屋のエアコンが壊れていたりして(老人は暑さを感じないので放置しています)サウナの中で拭き掃除や蜘蛛の巣取りをすることになります。
エアコン新しくしようよ、と提案しても「そんなに使わないから」「暑い時期はあと少しだから」とかいっていい顔をしません。要は面倒なんですよね、工事を伴うから。
私は貧血が酷くて暑いだけでフラフラなんですが、それでも掃き溜めのようなゴミ屋敷にいることが辛くて汗だくで孤独な作業をしていました。
こまめに休憩を取りながら根を詰め過ぎず、程よい塩梅で区切るようにしていましたが、時折り限界値を超えてるなと感じて昼食後は横になっていました。
そんな生活を四年ほど続けてバリアフリー住宅に改修し、今では車椅子のまま母が室内移動できるようになりました。
およそ今回の帰省でやってしまおう‼︎などと決意しても、面倒な仕分けや分別に手間取りなかなか進まないものなのです。
なにをどんな順番でやっていくのか工程表のようなものをざっくり作って家族で共有できるといいですよね。
そうでないと自分だけ意欲が空回りして、いつまでも片付かずイライラしてしまいます。