今の18歳19歳の若者は14%が終戦の日を知らないというデータがあるそうです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170809/k10011094771000.html
私は両親とも戦争経験者で玉音放送をリアルで聞いた世代ですから、へぇそんなものなのかと思いました。
幼少の頃いかにモノがなかったか、電灯に黒い紙を巻いてアメリカ軍に悟られないようにしたとか、仙台空襲や軍事教練の話とかずいぶん両親から聞かされたものです。
中学時代、まだジブリ映画になる前に野坂昭如先生のほたるの墓を読み、焼け跡闇市派という言葉を知りました。
一番印象に残っているのが遠藤周作先生の海と毒薬です。恐ろしいほどぴったりの場所に鍼を打つ医師が実は某大学で人体実験をしていて、戦後何食わぬ顔で診療所を開設しているという内容でした。
奥田瑛二さんが主役の同名映画も見にいきましたよ。医学部の教授役は田村高廣さんでした。
その当時、生きて帰ってきた元兵士たちは戦地で多くの殺人をして、平凡なおじさんに見えるあの人もあの人もみんなそうかもしれない。みたいな事が書かれていました。
当時は仕方なく駆り出されたのですものね。
今はわかりませんが、私のころは第二次世界大戦あたりはそんなにきちんと教わらなかったと思います。
私の親戚に満州に渡った家族がいて、敗戦も原爆投下も知らされず、着の身着のまま私の家に辿り着き、父ときょうだい同然に育った人がいましたが、それすら遥か昔の出来事という認識でした。
受験とかなんとか色々事情があるのはわかりますが、近代史に重点を置いた学習要綱にしてみるのもいいかと思います。