人付き合いが少なくなると同時に、同級生や昔の同僚など友人が鬼籍に入り孤独になります。
新しく人間関係を築けるほどの気力もありません。
長生きで幸せなのは健康や経済力、周囲との調和が取れている場合であって、そうでもない場合は果たして楽しさを感じられるのかどうか今の私にはわかりません。けして不幸だという意味ではないですが。
人それぞれですから、ただ目の前に起きていることを淡々と受け止め日々をやり過ごし、心穏やかに暮らせればそれはそれで幸せなのだと思います。
どういう状態に心地よさを感じるかは状況によっても変化していくでしょうし。
連れ合いに先立たれ子供たちとも疎遠な高齢者などふつうにいますからね。それが寂しいかというと、それはわかりません。
ただ自覚しない孤独というのはあると思います。
忙しそうなレジの店員さんに長々話しかけたり、いつまでも帰ろうとしなかったり、やはり人の温かみに飢えているだろう高齢者をよく見かけます。
別にああなりたくないと思っているわけではなくて、いずれ自分も行く道であることは想像できます。
若く忙しくオトモダチに囲まれている生活が続くわけではないこと。
毎月のように誰かが亡くなったという知らせがあること。
私はその頃どんなふうに感じるだろうか。
孤独を恥じる必要はなく、無理に埋めなくてもいいし、その頃はもう寂しいと感じることすらないかもしれません。