https://mainichi.jp/articles/20171214/ddm/005/070/010000c
高齢化による多死社会がすでに始まっています。
いまは自宅で葬儀を出すこともなく、一日一組だけのセレモニーホールでの家族葬が好まれる傾向にあります。
地域コミュニティの崩壊なども影響しているのでしょうか。新興住宅地だとあまりお付き合いもないと聞きました。
病院で亡くなるのが一般的で、マンションなどの集合住宅に暮らしているとご遺体をいったん自宅へ運ぶのも難しいでしょう。(スペースの問題)
病院から斎場へ直送するケースも多いのだそうです。(自宅へ戻る→枕経をあげて→斎場へだと費用がかかるのです)
昔は自宅でできたことが家族構成や社会情勢の変化でできなくなりました。
参照記事で、この記者さんは遺骨が放置されていたり身元不明のご遺体がたくさんあると知って衝撃を受けたようですが、それが実情なのだと思います。
私は大阪市内に暮らしていた当時、身元不明のご遺体捜索の告知がよく出ていてそれが普通にあるのだという認識でした。
誰にも看取られない弔われないことを悲観的に捉えるでもなく、自分もそうかもしれないぐらいに思っていました。
死ぬ時の状況なんてわかりませんしね。
死後どのような扱いをされるかを案じながら暮らすこともないでしょう。
私は今回喪主を体験して、とても良い学びになりました。同時になんらかの事情でこのようにできなくても仕方ないなと思いました。
死ぬまでの間に家族間の確執や行き違い、訳あって一緒に暮らせない、遺骨を引き取りたくないなど人それぞれ事情があります。
ひとつだけいえるのは、これまで家族や地域でやれていた弔いかたが難しくなりつつあるので、もう従前のやり方が正しいとの思い込みをなくすほうがいいんじゃないかということです。