単身高齢者が自宅で誰にも看取られず亡くなっているケースが増えています。
それを孤独死というようですが私の親族にもいましたし、父もその日は誰もいなかったので孤独死あるいは孤立死だったのでしょう。
なんだかひどく悲しい言われ方ですが最後なんて案外そんなものです。
仲良し家族に囲まれながら病院または自宅で息を引き取るなど、まぁないと思ったほうがよさそうです。
入院していても巡回のタイミングと合わなかったり朝まで気づいてもらえないなどありますから。
これは亡くなる当人より残された人間の感情であって、どんな亡くなり方でも手厚く弔えばそれでいいのではないかと思います。
現実問題として、ずっと側についているなんてできませんしね。
確かに看取りができたらそれに越したことはないですが、遠方に住んでいたり関係性をこじらせていたり人それぞれ事情があります。
肉体があった時をどんなふうに一緒に過ごせたかで捉え方も変わるでしょう。
私は長年遠距離介護をしていて、自分の生活もある程度犠牲にして、埋まらない溝を無理に埋めなくてもいいやと思えるまでやったお陰か父の最期に立ち合えなかったことを悔やんでいません。
母をどう見送るかだけ考えて介護していたので、まさかこのような展開になるとは思いもよりませんでした。
しかしこれも父なりの最良の選択だったのだと思います。勝手に思ってるわけじゃなく、本当に不思議なタイミングだったからです。