孫子の兵法好きな人を孫オタというらしいですね。隠れオタも多いのだとか。
私はきちんと読んだ経験がないのですが、現代社会でも様々なシーンに応用できるというので教えていただきました。
超訳ものや漫画まであるのでサラッと読めばわかった気になるかもしれません。
でもやっぱり詳しい人に直接聞くのが良さそうだと思いオタクの知人に解説してもらいました。
まずは時代背景から理解しましょうと春秋戦国時代の戦のスタイルから学びました。
井田制(公田の仕事を優先する)による労働システムと階層社会→身分は世襲制僭越は起こりえない。周王室を守るという大義名分のもとの権力闘争だったということでした。
この頃の戦方法は戦車同士のぶつかり合いが醍醐味で、その前に忘れてならないのは「礼儀を守る」ということ。
つまり「請戦」=戦いたいのだけれど日時はいつがよいですか?と手紙を送り、了解を得てから「致師」=自分が何のために戦をするのか、先祖は誰で名前は云々と自己紹介してから始める。
そして撤退した敵を後追いしてはならない。
なんとも雅なルールだったようです。
しかし春秋時代は戦の転換期で、儀礼的戦争から興亡をかけた死闘に変化したそうです。
異民族と呼ばれる平民・歩兵中心の呉越の勢力が拡大してきたことによるものでした。
南方の呉越は高温で沼が多く馬車が走れないため歩兵中心で、雅な戦いはできなかったのですね。つまり地形に左右されずに移動可能かつ隠密性の高さで布陣や戦術が複雑化したのですね。
状況変化で戦いが国の存亡をかけた「戦」に変化していったようです。
さて今回はここまでで次回はいつになるか未定ですが、本題に辿り着くまでまだまだかかりそうです。
個人的にオタクの知識量を尊敬しているので非常に楽しみにしています。