のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

意思疎通のできない連れ合いの介護

会見を全部見たわけじゃないですよ。不倫の代償で引退とかそういう解釈じゃなく、同じスピードで老いていくと思っていた連れ合いが少女のようになってしまったダメージが相当だったのだろうなと想像します。

 

私の父も自分が介護される気マンマンでしたからね。

 

まさか母が先におかしくなるなど夢にも思わなかったはずです。

 

現実は受け入れるしかないのに、どうにか元に戻ってほしくて(それは本人のためというより自分の都合のため)様々な手を打ちました。

 

しかし母はもう頑張りたくなくてこの病を選んだのですから、リハビリだなんだと押し付けられても、やりたくないことはやりません。

 

こちらのやる気だけが空回りします。そしてますます疎通がとれなくなります。

 

よかれと思ってやっていることはすべて迷惑でしかないんですね。それがわかるまでかなりの年月を費やしました。

 

以前と同じようにコミュニケーションが取れなくなると、日常の些細な会話や天候の話、ちょっとした相談事まですべて一人で判断しなければならないのです。

 

これは案外きついですよ。

 

なので、私がちょくちょく帰省して父のお喋り相手になったり、母の衣替えや地域づきあいに顔出ししていたのは少しは役立てたかなと自負しています。

 

普通の会話ってできなくなって初めて辛いってわかるんですよ。

 

ちょっと話を聞いてもらうぐらいいいんじゃないんですか。

 

理解されたような気分でまた優しく介護できたらそれでいいんじゃないかしら。

 

世の中清廉潔白な人ばかりでもないでしょう。

 

我が身にふりかかったとき、正論ばかりじゃ通らないことに気づくはずです。

 

逃げ場がないのって本当に辛いんですよ。