テレビで芸能人の方が認知症になり闘病生活を送っているなどのナレーションを耳にします。
闘病という言葉に違和感があります。
私としては闘うより受け入れる病という認識だからです。
いろんな考えがあっていいと思いますよ。
でも現時点で治らないのですから、抗うよりはうまくやり過ごすしかないのではないかと思っています。
かくいう私もなかなか現実を受け入れられず長いあいだ葛藤していました。
親が認知症だと知られたら恥ずかしい。
勇気を出して認知症家族の集まりに参加するとそこでまた詮索される→いつのまにか広まる→面白おかしく噂にされる。
これ最悪のパターンじゃん‼︎
しかし私や親が悪いことをしているわけじゃないのだから堂々としていればいいのであって、それでも気持ちの落ちてるときは辛くて逃げることばかり考えていました。
だからケアラー(介護者)が投げやりになったり自堕落になったりなにもかもどうでもよくなったりする気持ちには共感できるのです。
ただし共感はゴールではありませんから、各人がそれぞれの落とし所を見つけるよりありません。
私の場合は敢えて介護に関係のない場所に行き、人とお話しすることで介護だけで行き詰まるのを防いでいました。
そうはいってもすぐ介護や認知症に結びつけて考える癖は今も抜けません。