両手がふさがったままなにかを欲しがっても持てませんよね。
ゴミだらけで魔窟のようだった実家で殆どの家具・家財を処分したらバリアフリー改修ができて室内も車椅子移動できるようになりました。
高齢親のあれもいる、これもいるを間に受けていたら足の踏み場もない室内で転倒、骨折や打撲で大変だったろうと思います。
じっさい母を担架に乗せても搬出できませんでしたからね。
ゴミ屋敷は命の危険もあるということです。
歳を取るってそんなことすら予想できなくなるのです。
一度手に入れたモノに対する異常なまでの執着にはほとほと呆れました。
多くの高齢者は本来ならもっと快適に過ごせるはずの環境も活かせず老いていくのです。
そういう残念な高齢者を見るたび惜しい、もったいないと感じていましたが最近はそれはそれで本人のしたいことなんだからありなのだろうと思うようになりました。
というよりさほど他者に関心が向かなくなってきたのです。
それは私の状況が変化したからに他なりません。
もっとこうすれば介護に楽な住環境になるし使わないものを処分すればスペースが空くのにと思いつつ、なにもかもがそんなにうまい具合に進まないというのを体感したからでしょう。