妖怪並みの若さの父の言動がおかしくなったのは2017年4月でした。
脳神経外科でMRI撮影したところ「小さな脳梗塞が2つと帯状疱疹の跡が悪さしてる」というお見立てで血流を良くするお薬を出されました。
アルツハイマーではないとわかり安心して帰宅すると、ヘルパーさんが「うちの母もそこの病院で血流のお薬を処方されたんだけど、レビー小体型認知症なのを見落とされたのよ」
と言うではありませんか。
すっかり安心していたのに頭から冷や水を浴びせられたような出来事でした。
「悪いこと言わないから、もう一箇所病院へ行きなさい」
とアドバイスされ母のケアマネさんを通して、なかなか予約の取れないMRAの撮影もできる病院の予約をしました。そこは母を最初に連れて行った病院でした。
ヘルパーさんのひとことで私の安堵感は一瞬で覆されました。
私は父の通院付き添いと撮影後の読影診断を母の介護と並行しながらするため、千葉からの帰省の頻度を増やすことしました。
その頃から身体の異変を感じていましたが「漢方薬も飲んでるし鍼灸治療も受けてるから大丈夫」と頭で判断して自分を置き去りにしていました。