実家に太郎冠者というピンク色の椿が何本かあります。
満開の時期に帰省していることはあまりなく、これまで見頃をずっと逃してきました。
そもそも遠距離介護中は心のゆとりがまったくなくて花に関心を向ける暇もありませんでした。
私はこの可憐な花が大好きで、よその土地に住んでいてもわざわざ咲いているところへ見にいくほどです。
普通の椿よりも淡い色合いで山茶花と間違えやすいけれど花びらも雌しべ雄しべも大きいのが特徴です。
晩秋から咲き出して東北の実家では3月末を過ぎてもまだまだ蕾がたくさんついています。
今回の帰省は見頃ばっちりの時期で長時間ぼんやり見ていても飽きず、とても幸せな気持ちになれました。
織田信長の弟であり茶人の織田遊楽斉長益が茶の湯の席で好んで活けていたといわれています。
母の好きな花でもあります。
やはり趣味趣向が似てくるのでしょうかね。