これだけ投資したんだから。
ここまで頑張ったんだから。
こんなに我慢したんだから。
それらの先には回収できた結果があったかもしれません。
しかし痛手の少ないうちに損切るのも大事です。
活かされず陽の目をみないものやことのほうが多いものです。
と自分に言い聞かせながら魔窟のような実家片付けをしていました。
捨てることに慣れるともったいないとか、活かす方法があるんじゃないかという雑念は消えます。
まだ使えるし欲しい人もいるかもしれないけれど、目の前から直ちに消し去りたい一心ですからリサイクルショップやメルカリに出すなどの手間はかけません。
収納家具や荷物で見えなかった床や壁があらわれるとこんなに広かったんだ、まだまだ捨てられる‼︎と処分が加速していきます。
しつけ糸がついたままの大量の和服、旅館ができるほどの寝具、料理屋が開けるぐらいの食器、ムカデ並みの靴。
どれも活かしきることはできなかったけれど、少なくとも用意していなくて不安になる気持ちは排除できました。
それで母も納得できたのだからそれでよしとしよう。
というところに落ち着きました。