この数年菌活といわれるなか甘酒や味噌づくりのワークショップに参加し、八海山酒造さんの魚沼の里ツアーに参加しさらに発酵食品が好きになりました。
地元の百貨店で発酵マルシェが開催されていて立ち寄ると、川崎でキムチのお店を経営している友人が「あら、のぞみさ〜ん‼︎」と私を見つけてくれました。
私の近況をおはなしすると「無理せずしばらく好きなことをしたらいいわよ」とすでに親御さんを見送った人なりの言葉をかけてくれました。
たまたま試食とレクチャーがありぼんやり聞いていると、くず餅が発酵食品だということを初めて知りました。
原料の小麦は精進料理の材料の麩になり、残りのでんぷんを発酵させてくず餅となるそうです。
川崎大師〜亀戸天神〜稲荷神社〜成田山新勝寺などの寺社仏閣でお土産に売っているのはその由来なのだとか。
鎌倉なら葛粉のくず餅、静岡から西へ行けば安倍川餅、信玄餅、ういろう、わらび餅、葛きりと変化していきます。
どれもその土地で食べた記憶のあるものばかり。まさかこんな豆知識を教わるなんて思ってもみませんでした。
くず餅は2年寝かせてたった2日の賞味期限。
東京2020に向けて、これといった名物のない東京の売りにしようとくず餅シェイクなど販路を広げる計画だそうです。
これまで無自覚に食べていたくず餅にそんなストーリーがあることを知り、久しぶりに友人と再会したり発酵つながりのひとときを過ごせました。