所有者不明の土地
相続時に登記されず所有者がわからない、登記簿上所有者がいても連絡がつかない土地が九州の面積を上回る410万㌶もあるそうです。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48080320R00C19A8000000/
どういう経緯なのでしょう?
相続がややこしい
親が亡くなり複数の相続人がいると人数に沿った割合で相続します。なんにんも兄弟姉妹そのた権利のある親族がいる場合狭い土地でも複数人の名義に分かれてしまいます。売るとき厄介なのは明白ですね。
親はそこまで考えてない
残念ながら高齢親に知識がないなどもあり、自分なきあとどれだけ大変な相続事務をさせるか想像できないようです。やはり頭がはっきりしているうちに処分するなり贈与するなり1人だけに相続させるなど公正証書遺言をつくるべきです。
東日本大震災
私の地元は東日本大震災の被災地で、海沿いの街は登記がされず境界線もわからず復興が遅れる原因にもなっています。お役所仕事が遅いなどいうのは簡単ですが、明治時代まで遡ってもわからない所有者を割り出すのは容易ではありません。
税収が減る
国家も固定資産税を徴収できなければ国が機能しなくなるおそれもあり税制改正大綱に盛り込むことにしました。
https://www.sankei.com/economy/news/191124/ecn1911240004-n1.html
同時に所有権放棄を認める制度も整備するそうで、これまで税逃れや無自覚に支払っていなかった人々への対策もとられるようです。
ご実家の状況がどうなっているか年末年始に確認する機会にしていただければと思います。