受診しようと決意するだけでも大変
まず認知症を疑ったら物忘れ外来や精神科などを受診しますが脳の画像撮影と並行して問診があります。本人と主治医のやり取りで家族が遮ったりサポートしてはいけません。
周囲の人から様々なお話を聞きますが予約の時点から緊張しますよね「できれば違ってほしい」って。
まずは問診から
物忘れ外来の初診というのは混んでいてなかなか予約が取れません。早くても1ヶ月先とかそんな感じです。母のときの様子を再現します。
まずは今日の日付け。
これが案外答えられず家族はがっかりします。
今の内閣総理大臣は?
社会に対する関心が薄れていますから知りません。
今朝のトップニュースは?こちらも然りです。
どんな仕事をしていたか?
これはきちんと説明できます。
きょうだいは何人?あなたは何番め?
人数が怪しく誰が姉か妹かもうわかりません。
実家の場所はどこですか?
これもはっきり答えられません。
日中なにをして過ごしていますか?
なにをしてるでもないです、ゴニョゴニョ。
初期は病識がある
本人はちょっとした物忘れ程度のことでなぜ病院へ連れてこられるのか不満だったり納得がいっていないものです。連れ出すだけで数週間、数ヶ月または何年もかかったりしてそのうちうやむやになるケースも多いかと思います。
家族には自分の生活もあり同居してなければ付き添う段取りをするだけでも大変です。
問診と長谷川式テストを導入しているところも多いと思いますが、脳の画像撮影をすれば脳梗塞など疾患の有無もわかります。別の病気のせいで日常生活に支障が出ていたのかもしれません。
早めにわかれば対応のしようもありますし、治療でどうにかなるならその後のご家族の生活にもさほど影響がでないかもしれません。
母は画像撮影して海馬の萎縮がわかりアルツハイマー型認知症と診断されました。
今ならリバスタッチなどでグレーゾーンの状態から発症させない予防治療もあります。受け入れたくないことを先のばししても対応するしかないですから参考までに綴っておきます。