東証終日取引き中止
日ごろ株価に興味のない人でもなんか大変らしい⁇と思うようなことが起きましたね。わずかな時間で資料を準備して記者会見が行われ「市場運営全般の責任は我々にある」という東証の宮原社長の言葉は非常に重いものでした。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64513240S0A001C2I00000/
なにがどう困るのか
われわれの公的年金や投資信託も株式や債権などで運用されています。直接なにかしている感覚がなくても変わりに運用してくれる人があっての金融商品なんですね。それが終日売買中止となるとあったかもしれない運用益を逃したことになります。
若いころ証券会社の営業でキツいノルマが大変でしたがそのなかで学んだことも多々ありました。
https://twitter.com/carerers/status/1311855520349741056?s=20
売却代金で別の銘柄を買いたいという顧客の注文でしたが、先に買い注文を成り行き(その時の値段)で入れて約定(売買)成立してしまい、指し値の売り注文は当日中に成立しませんでした。
売った額を支払いに充てるつもりの顧客でしたから買った銘柄の支払いができません。4日目(今は3日目)が決済でしたが私のミスですからそれまでに資金をかき集めてほしいといっても無理です。未済(みさい)という始末書案件ですね。
市場ではその銘柄を売った投資家が売却代金が4日目に手元に入るのを待っています。こういった売買の橋渡しをする場がマーケットであり仲介する証券会社なのですね。
今はスマホからでも簡単運用できる時代になりましたが、ご自身で発注するさいも売買充当は売りが成立してからの買い注文です。今回のように市場都合で取引き停止になるかもしれませんし細心の注意を払いましょう。