ピアカウンセリング
認知症の母を介護しながら介護者同士の接点があまりないということを感じていました。10年前だとまだSNSも発展しておらず地方の田舎で介護している人はみんな私より歳上で携帯すら持っていないような状況でした。そんななかで困りごとや不愉快と感じていることをうっかりはなすとたちまち噂話にされるのがオチでどこにも本音を語れる場がありませんでした。
地元では母が暴れて手をつけられずどこの施設でも預かってもらえないということになっていました。自分の意図と違うはなしになっている。暇で噂好きな口さがない田舎の人たちのエサになりたくないですからね。なんだか気の毒がられているような、小馬鹿にされているような気がして心が閉じていきました。
40代前半はケアラーズ(介護者)としてはまだまだ若く、しかし融通のきく働き方もできずゴミがらくただらけの汚い家で母の認知症を隠し通そうとする父と時間も自由も金銭もない状態で孤独の極みでした。どこか吐き出し口があればなぁ。地域の介護者の会は月1開催のみで日常のささいな会話に飢えていた私の居場所はありませんでした。
介護を卒業したいまも発信を続けているのは絶望的な孤独を現在進行形で感じている人がまだまだいると思うから。このブログがなにか気晴らしにでもなればと思っています。
