うそみーるめがね
幼少のころ福音館書店こどものともから毎月絵本が家に届く生活をしていました(今も毎月一冊購入のシステムがあった‼︎)本好きはそのころからなんですね。今でも覚えているのはうそみーるめがね。なんと復刻版が出ていました。
当時はよくわからずにいましたがこのめがねをかけるとうまいこといって騙そうとする人の影は紫色に、正直で善良な人の影は水色に見えるだったか要は嘘を見破れるというおはなしでした。なんか最後は怖かったような記憶があります。
つまり嘘はいずればれるんだよ、ということをやさしく諭すおはなしだったようです。当時の私は大人に咎められるだろうことを先回りして言い訳を考える嫌な子どもでつねにどう評価されるかばかり気にしていました。要するに条件付きの愛しか知らなかったんですね。まわりも模範的な私を「手間のかからないいい子」といってましたからね。
本心をごまかしたまま大人になると苦しくなってどこかで軌道修正せざるをえなくなります。外でどう思われても最終的には受けいれてくれる安住の場のあるなしは生死に関わるほど大きいと思っています。相手に嘘をつかせてしまっていないか。大人こそ目の前の人が正直にはなせる空気感を纏いたいですよね。