階段が物置に
実家は魔窟のようなゴミ屋敷で階段には百科事典なみの厚い本が立てかけられまるで本棚のようでした。東日本大震災の被災地なのになぜ学習しないんだろう⁇そうでなくても親子関係を拗らせていたのにこれからこのゴミ屋敷で認知症の母を介護するなんて嫌すぎて目につくものはどんどん処分していきました。
実家は祖父の代からピアノ教室をやっており介護で管理が大変になったのをきっかけに自宅の一室を教室にリフォームしました。昔ながらの土壁の和室で入口は引き戸です。両親が亡くなり私が400km離れた場所から管理にかようようになりましたが最近引き戸が滑りにくくなったと講師さんから連絡がきました。
ちょうど年末に父がろうそくをカゴに入れて階段に置いていたのを登り降りの邪魔になるから処分したところでした。実は引き戸のレールに塗る用だったんですね。今ごろ気づきましたよ。母が防災用品としてとっておいたろうそくが茶の間にありそれを塗るとなめらかに引き戸が滑るようになりました。
亡くなって数年後に父の仕掛けに気づくとは。講師さんから連絡がなければ父の思惑はわからずじまいでしたね。