光源氏が翻弄される
源氏物語のなかでも印象的な女性に空蝉(うつせみ)がいます。光の君は人妻でもあった空蝉とどうしても会いたくて彼女の弟に手引きしてもらいますが布団の中にいたのは別の女性だった。しかたないから空蝉の着物を持ち帰ったというオチでしたがこれが蝉の抜け殻をあらわすなんてみやびですねぇ。
蝉の抜け殻は蝉退(せんたい)という漢方薬の原料でもあり発熱、蕁麻疹や炎症に効果があるといわれています。漢方スクールにかよっていたころ入り口に飾ってあって「こんなものを飲むのか‼︎」と驚きました。地下で7年眠り地上でわずか7日の命だなんて儚いですね。
先日たまたまウォーキング途中の公園で出会った子が抜け殻を並べて自慢してくれました。よく見ると近くの木にたくさんくっついていてこれまで私の目が節穴だったことに気づきました。白内障手術でクリアな視界を手に入れたのですから今後はもう少し見る範囲を広げたいところですね。