苦しい老後は嫌でしょ
薬学部で模擬患者のボランティアをしているのですが台本のなかの患者さんはみな深刻な病で薬を求めている設定です。それが調剤薬局、ドラッグストア、入院している病室、または在宅介護を受けている自宅であれ今よりよくなりたい気持ちの人がほとんどでしょう(投げやりになってしまう人もいる)
学生さんとのロールプレイングでは台本どおりの受け答えをしますがたまにアレンジすることもあります。食事はきちんと摂れていますか⁇と質問されたら「野菜と魚を中心にカロリー控えめのものを食べています」が最適解ですがたまに「なにを召し上がっていますか」と直球でくることもあります。私以外のボランティアさんは実際のメニューや買ってきたお弁当のなかみをこたえたりしていました。

私の番になって同じ質問がきたので「4毒抜きをしています」とこたえました。これで反応した学生さんは5人中1人だけ。吉野俊明先生のYouTubeをみてるんじゃないかな(笑)質問した学生さんは知らなかったようなので「小麦粉、乳製品、甘いもの、植物油以外のものを食べています」と説明しました。担当の教官もその食生活はいいと思いますと感想を仰っていました。わかる人にはわかるようです。
同じグループの年配ボランティアさんは甘いものを減らしたけれど1日ひとつは大福など食べてしまうのだとか。ちょうど台本の設定が糖尿病患者さんで私の親族にもいて脳梗塞〜片足切断〜脳血管性認知症と大変な老後だったと説明し「甘いものをやめるのまだ間に合いますよ」とおはなししたけどなにか響くといいですね。私は介護をつうじてどんな生活をするとこういう老後になるという学びをえました。あとはそこからなにを実践していくかですね。医療もビジネスの側面があることを頭の片隅においておかないと。