のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

母が車椅子デビュー

足腰が弱ってきて介助なしでの自力歩行ができなくなってきました。

 

両肘を持って私に向かって倒れ込むような歩き方で、立つ座るも慎重に支えないと転倒の危険があります。

 

今週ちょうど物忘れ外来の受診日だったので父が相談したところ、家庭でも車椅子を利用しましょうと提案されました。

 

介護サービスをフル活用しているので既に限度額オーバーですが安全のためなので、すぐに福祉用具屋さんとケアマネさんが手配してくれて翌日には車椅子が届けられました。玄関の補助階段はスロープに取り替えてくれました。

 

私が不在でも各担当さんと父が連携して不具合がないように手続きしてくれます。

まさに包括的ケア‼︎

 

私にも離れて暮らす両親にも都合よく回るこのような仕組みを作るまで正直とても大変でした。何かあるたびに帰れませんから。そして私はダブル遠距離介護(大阪)をしていましたから。

 

なので地域包括支援センターの職員さんやケアマネさん、介護や送迎のスタッフさん、近所の人や親戚などありとあらゆる人に進んで挨拶に行き事情を話し連絡体制を整えました。

 

理解してもらえるように話す

 

これだけに心を砕きました。

 

昨日書いたバリアフリー改修も間に合って本当に良かったです。現場監督との打ち合わせに叔母が同席してくれたり、お茶出しを手伝ってくれたり、細かい心遣いを見えないところでたくさんしてくれたお陰のイマです。

バリアフリー改修II

田舎の家は意味なく広くモノだらけで、そもそも何があるかさえ管理ができていないのです。レンタル倉庫を借りる都会暮らしの人には理解できないと思います。

 

都会はスペース=費用

 

と捉えると思いますが、いくらでも土地も部屋も余っている田舎には無縁の考え方です。モノが増えたら増築したりプレハブ建てたり躊躇なくやってしまいますから。

 

そんなこんなでリフォーム屋さんと打ち合わせするため毎月帰省し、母の介護保険をトイレの改修に使えるのでケアマネさんも交えた相談→役所へ申請→認可の流れを辿ることになりました。

 

保健福祉課の職員がトイレのビフォーアフターを見に来るというし、水回りは水道屋さんも絡んでくるので工程表を作ったり、とにかく手続きが面倒です。

 

実家はピアノ教室をやっていて、生徒さん用と家族用にトイレが2つあります。介護保険適用は1つだけなので、片方は限度枠いっぱいになるように片方はごく普通の内装にしました。

 

この時父が、1つはお世話になっている水道屋さんに施工してもらおうなどというバカな提案をしだしたので、叔母と2人で黙らせました。

 

材料の仕入れや手配、工事を別々の人がやるのがおかしいと思わないのがおかしい。

 

どうせならとピアノ教室も床補強して、作り付けタンスをぶち抜いた上着掛けコーナーに綺麗なクロスを貼ってもらいました。

 

玄関からダイニング、寝室、洗面所へ繋がる廊下も段差をなくしました。

 

ダイニングキッチン、脱衣洗面室、浴室、寝室もすべてリフォーム。母のウォークインクローゼットにしていた四畳半の和室は畳が腐っていたので床も全部取り替え。

 

雨シミができていた天井も張り替え、リフォームした部屋の照明もすべてLEDに。エアコンも3台新しくしてようやく快適な介護環境を手に入れました。

記憶がなくても感情があるのが認知症

だから1日2回買い物に行って、それぞれイチゴを2パックずつ買ってくる。買った記憶がないんですから仕方ないです。

 

だから気乗りしないのに着替えで服を脱がそうとすると叩かれる。嫌な事をされたら誰でも怒ります。

 

だから夕方になると実家に帰ろうとしてソワソワする。徘徊と言われるけれど、生まれ育った家に戻りたいだけなんですよ。道順を覚えてないから迷子になるんです。

 

だから娘の名前を言えません。自分がつけたのに覚えていないのです。

 

だから毎日同じ質問をしてくる。記憶がないのですから毎回初めての質問です。

 

だからトイレに行く手順がわからなくなる。手伝って欲しいと言葉を忘れているから失禁してしまう。

 

そうやってできていた事のやり方を少しずつ忘れ、その時々の快不快を表現してくれるうちはまだいいのですが、意思もわからなくなると雰囲気を察する以外にありません。

 

お話できるうちにたくさんお喋りしておくといいですよね。好きなもの、嫌いなもの、どうすればご機嫌なのかわかっていると介護もしやすいですよね。

 

 

終末期医療にかかる費用

知りたいけれどわからない部分ですよね。どう生きたいか、どんな最期を迎えたいかを身内に話しておかないと、望まない苦しい医療を長期間受けることになります。そして費用もいつまで払えるのか。

 

「縁起でもない」なんて言う人がいますが、本当にそうですか?

 

いつまで、そしていくらかかるかわからない医療行為を無制限に受けますか。

 

ターミナルケア病棟に行ったことのある人ならわかると思いますが、脚が私の腕ぐらいしかないお話もできない患者様が横たわっています。

 

目の下が真っ黒で、四肢が枯れ枝のような状況です。

 

もう皆さん口から食べることはできません。3時間おきにナースが点滴はじめ様々な管を交換してバーコードをスキャンしていきます。

 

意思表示はできない、口から食べられない、排泄も人の手を借りる、手足は拘縮して開かない。

 

話しかけても反応はありません。痛みの感覚はあるので、たん吸引の時は苦しそうです。鼻から40㎝ぐらいの管を入れるのですからそりゃあ痛いでしょう。

 

私の親族がお世話になっていたところは1日1万円でした。

 

地域にもよりますが、実は選択肢はあまりありません。提示された中から面会のしやすさなど考慮して選び、事務方(責任者)と家族の面談がありました。

 

つまり支払い能力の有無を見られる、という感じでしょうか。

 

入所できるかどうかその場で返事はもらえませんでした。後日、なにかしらの審査を経てオーケーが出ました。

バリアフリー改修

たまたまのタイミングでゴミ屋敷をバリアフリーに改修しようという話になりました。

 

いくら8LDKの広さがあっても、ゴミがらくたに埋もれて動線確保もままならない家で在宅介護だなんて危険極まりないですし、介護される母も介護する私もそんな空間で生活するのは嫌です。

 

モノだらけで救急車が来ても担架を搬出できず、足の踏み場もない家で暮らしていておかしいと思わないのか?

 

高齢になると動くのも億劫になるし、転倒もしやすくなる、訪ねてくる人もいないので客観的に注意してくれる人もいない。マイナスのループになります。

 

来客があり他人が出入りすると、それなりに片付けたりするものです。

 

3年半かけて実家のガラクタ処分をしたので床や壁の劣化もわかるようになりました。

 

モノが減った今がチャンスです‼︎母の介護保険やエコポイントが使えるうちにと、地元で長くお世話になっているリフォーム屋さんに連絡してすぐ見積もりしてもらいました。