のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

泥酔者は反省しないのか

先日、電車で座った私の前で2人の青年がつり革を持ってお喋りしていました。

 

30代前半らしくガテン系の服装でイケメンでした。

 

飲み会でいつも勝手に酔いつぶれて記憶をなくし、第三者と喧嘩を始める友達の仲裁に入るのが嫌で少人数の集まりしか行かないようにしている、という内容でした。

 

「もうこの歳になると綺麗に飲める奴としか付き合いたくないよね〜〜」「そうそう」

 

カッコいい‼︎

 

常々私が思っている事を、若い彼らが言語化してくれてメチャクチャ嬉しかったのでした。

 

記憶をなくすほど飲む。

 

そこまで飲まない私には分からない感覚です。楽しいところでやめる、ができない。他人を不愉快にして、あげく翌日何も覚えてないなんて。

 

どうやって帰宅したかわからない。名刺入れなどの小物をどこかでなくす。誰かに送ってもらったのすら記憶にない。タクシー代は払ったんでしょうか。

 

他のお客さんに絡むなんてもってのほかですが、当然楽しい話題やその場でしか盛り上がらない大事な話もすべて覚えていないわけですから、もうまともに相手しようとは思いませんよね。

 

毎回その調子で翌朝目覚めた時に後悔しないんでしょうかね。

 

一緒にいた人に失礼なことを言ったり、取り返しのつかない行いをしていたり。

 

大人だったら注意せずそっと離れていく人のほうが多いと思います。記憶をなくすほど飲むのは打ち解けて心を開くと同義ではないし、記憶になければ無礼講が許されるわけでもないでしょう。

 

綺麗に飲む

 

刺さりますね〜

 

 

介護者の健康と人間関係

昨日は父の胃内視鏡検査でした。

 

いつも1人で行って検査を受けて1人で帰宅できるので、あえて心配はしていません。

 

書類上の緊急連絡先は私になっています。が実際はすぐ駆けつけられないので、何かあれば近所の叔母夫妻にお願いするようになります。

 

掛かりつけクリニックは現ドクターのお父様の代から通っていて馴染みのスタッフさんも多く、病棟ナースは隣家のお嫁さんです。

 

先日母が膀胱炎で搬送された時も、一部始終のお世話をしてくれました。

 

そしてナースの娘さんは、我が家のピアノ教室に通ってくれています。

 

はい、田舎特有のプライバシーゼロの人間関係を最大限に生かしきっております(笑)

 

誰がなんの病気や検査でどこの病院に行ってる、とか個人情報も何もありません。

 

私は初めから用意された人間関係の中で、誰に何をどのようにお願いするのか段取りするだけで、現場にいなくても物事が回っていくようになっています。

 

回りの人々は私を助けるために知らないところで動いてくれています。直接でなくても二次的、三次的恩恵にちゃっかり預かっています。

 

ピアノに通う大人の生徒さんは介護経験があり、母の車椅子デビューを助けてくれました。

 

与えるばかりじゃない。助けてもらってばかりじゃない。

 

毎日シナジーを感じながら過ごしています。

 

 

立竿見影

竿を太陽に当てると影ができるすぐに効果があらわれる

という中国の言葉だそうです。

 

面白い言い回しですね。

 

先日バッグを買いに行くと、店員さんが色々説明してくれました。あまりに流暢な日本語で最初は気づきませんでしたが中国の方でした。

 

可愛らしい若いお嬢さんで、もう少し大きめで、A4ファイルを入れたい、肩が痛くならないショルダーがいい、など私の希望に丁寧に対応してくれました。

 

デザインや色、ポケットや仕切りなど女性は細かい荷物が多いのでどうしても注文がでてきます。

 

色が素敵なデザインのは肩が痛くなりそうな紐でした。紐がしっかりしているのはA4ファイルが入りません。

 

思わず帯に短しタスキに長しだわ

 

と呟くと「?ワカリマセン?」と言われてしまいました。

 

そりゃそうですよね。立竿見影ぐらいわからない例えでしょう。

 

中途半端とかどっちつかずという意味ですよ、と解説しました。

 

理解できたかどうか分かりませんが。

 

その後、私の注文に近いものをいくつか出してきてくれて、ほぼ希望に近いバッグを手に入れました。

 

楽しいやり取りとグランルーフ東京のスタンプラリーのお陰で、今半のすき焼きランチをお得に食べられるというオマケ付きでした。

胃瘻の現実

実際どういうものか見たことのある方は少ないと思います。親族がやっていたのでたまたま現場に立ち会いました。

 

意識がなくなり寝たきりでも生きられるのですが、管から栄養を流し込む準備が大変ですし、口から食べられなくなっても唾液で誤嚥性肺炎を起こします。

 

きちんと痰吸引していてもなってしまいます。

 

他の感染症にもかかりやすいうえに褥瘡もできやすく寝返りがうてないので、オムツ替えと共に定期的な体位変更が必要です。

 

なにより胃瘻になると入所できる施設が限られるのです。この行為ができるスタッフがいなければ、胃瘻患者の行き場がありません。

 

家庭で素人の家族がやるのはリスキーですし、器具の消毒など大変です。

 

胃瘻対応の施設を探すだけでクタクタになってしまいます。

 

自分の命を削って介護してる感が沸き起こってくるかもしれません。

 

一度スタートすると途中でやめるわけにもいきませんし、延命をどこまでにするか、ぼんやりでもいいので考えておくのがいいですね。できれば当人と話せればいいのですが、なかなか話題にしずらいですよね。

 

縁起でもない‼︎とか怒り出す人もいますから。

 

決めておいてあげることも、遺される人へのギフトなんですよ。

 

誰しもこれで良かったのだろうか?と逡巡するのが普通ですし、これで良かったんだと思える落とし所があると少し楽な気持ちになれます。

 

 

マウント体験

女性なら誰しも経験あるのではないでしょうか。

 

15年ほど前に親族の集まりの席で初めて会う女性に挨拶しました。

 

どういうつもりか、すぐに聞くも恥ずかしくなるようなマウントが始まりました。

 

夫の勤務先自慢「◯ニー勤務で年収が高いの」と散々言うので「じゃお子さんお受験ですね」と返すと「え〜〜お金ないし〜〜」どっちやねん。

 

当時私は大阪に住んでいたのですが「ディズニーランド行ったことありますか?」ってイマドキ遠足で行くでしょう。

 

「東京の家は留守がちでしょっちゅう飛行機で帰省してるの〜〜」よくよく聞くと首都圏の端のほうにローンを組んだおウチなそうで、そこは東京じゃありません。

 

地方出身者特有のコンプレックスだったんですかね。私も地方出身者なので痛いほどよく分かります。そういう無理してる感があると泣きそうになるんですよ。素直なほうが愛されるのにって。

 

へ〜〜そうなんだ〜〜ご主人エリートでイケメンで優しくて羨ましい〜〜いいなぁ〜〜はぁと

 

これが模範解答ですね。

 

VERYとかを必死に読んで、慣れない標準語で精一杯背伸びして、回りにバカにされないよう素敵な奥さんを演じるのはしんどそうだな、と思ったものでした。

 

男性諸氏には永遠に理解できないでしょうけど。