のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

遠距離介護の準備ってこうします

遠距離介護は実家に到着するまでにかなりの「気」を消耗してしまいます。

 

出掛ける前の段取り(新幹線のチケットは繁忙期だと割り増しのうえに臨時便が出ても混雑している、ダイヤ改正を忘れていたなど)

 

現地との気候が違うため様々な想定をして服装を選ぶ(着替えが何枚いるかな)

 

挨拶用の菓子折りに関しては数日前から宅配で届くよう宛先と数を揃えて発注しておく。

 

常備薬は多めに持参する。

 

そしてなによりも自分の心身コンディション。

 

旅行じゃないですからね、新幹線で楽しくお出掛けというわけにはいきません。

 

滞在中に地域の行事に参加するときは前もってお世話係の方に連絡しておいたり遠くから根回ししたり。

 

気力の落ちているときに電話しか連絡手段のない高齢者と喋るのは疲労困憊なのです。

 

まぁこれまで大抵のことはどうにかしてきたので、取り敢えず無事到着したら後のことは現地で考えるようにはしています。

 

多くの人に話を通しておかないと聞いてないとか行き違いもあり、そのたびに不愉快になっていたのでは身が持ちません。

 

説明しても私の意向を汲んでくれない人と関わるのは消耗します。

 

どこかで自分にエネルギーをチャージしつつ機嫌よく介護にまつわる雑事を進めるように工夫していました。

 

 

立ち居振る舞いと心情はリンクする

穏やかな立ち居振る舞いができているときはおそらく心も落ち着いているでしょう。

 

苛立ったり怒り心頭だったりするときに乱暴にドアを閉めたりモノに当たったりする経験は誰しもあるはずです。

 

立ち居振る舞いはそのときの心のあり方を反映しています。

 

私は幼少期、雑な立ち居振る舞いでよく母に注意されていました。

 

なぜそんなことで指摘されるの?みんなもやってるのにと不満に思いつつ言う通りにしていました。

 

反論のしようがなかったからです。

 

今となっては感謝ですけどね。

 

家でも公共の場でも不機嫌をそのまま態度や言動に出す人を幼稚に感じますし、苛立ちの処理方法がわからず大きな音で恫喝しても相手は思い通りになりません。

 

じゃ自分はどうかと問われれば、心の中がざわざわしていてもできうる限り目の前のモノはやさしく扱います。

 

大きな音でコップを置いたり乱暴にドアを閉めたりカバンを投げ捨てても余計にささくれだってしまいますから。

 

またそんな私を察して気遣いされるのがなんとも痛々しいですし。

 

不機嫌な態度で相手を思い通りにしようなどいつまでもできることじゃありません。

 

面倒な人だな〜と周囲から誰もいなくなりますよね。

 

 

土いじり、いくつまでやれるかな?

幼少から樹木や草花に囲まれて暮らしていました。

 

祖父が定年退職してから庭づくりに精を出し200株ほどのバラ園もありました。

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芝生にゴルフホールがありパター練習ができました。そのために毎日芝刈りしなければいけませんでした。

 

高く伸びた竿ヒバは梯子に登って手入れすると1本につき1週間かかります。

 

生活のほとんどが庭仕事で占められ、それが収入に結びつくはずもなくただの趣味道楽でしかありません。

 

幼少から「綺麗なお庭ですね」と褒められても季節の花が咲くのが当然と思っていました。

 

自分で手入することもなく整備する大変さがわからなかったんですね。

 

それが急遽引き継ぐことになりやり方もなにも教わっていなかったため雑草との戦いに消耗しクタクタになってしまいました。

 

ここに住んで毎日草むしりしても間に合わない。

 

そういうレベルでした。

 

特に雨上がりの伸び方は酷く私が不在でも草むしりしてもらえる地元の友達に頼んでいっせいにやってもらいました。

 

シーズン中いっかいやった程度では間に合わず見えるところだけ手抜きしながらやっていましたが、母の容態が急変し葬儀を出し中途半端になりました。

 

どこでやめるかの線引きが重要なようです。

3月の帰省総括

お彼岸ですしね、そろそろ雑草が気になりますから介護を卒業してもこれまでと同じように帰省しています。

 

今回は税理士さんとの打ち合わせや金融機関回り、天井裏の点検や火災保険の更新など諸々の雑用が盛りだくさんで、いったいいつになったら自分本来の生活ができるのかわかりません。

 

着いてそうそう車のバッテリーがあがっていてシルバーセンターの支払に歩いて行きました。

 

事務の女性が千葉の美浜区出身でつい地元の話題で盛り上がりました。

 

ららぽ近いですしね〜とか。

 

帰省が大変なことをリアルに理解してくれる人がこんな近くにいるなんて自分から話しかけなければ知る由もありませんでした。

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我が家の樹木の多さや雪かきの様子を遠目から見ていてくれたようです。

 

ご両親は妹さんご夫婦と那須で同居しているそうでこれまた会いに行くのはそれなりに大変。

 

センター長が我が家の樹木担当シルバーさんの都合がつかなくなったと話していて夏前にまた打ち合わせしなければ。

 

毎回帰省のたびに新たな課題が待っていて自由が遠ざかるいっぽうです。

 

もう解放されたいな。

 

来たら来たで地元の皆んなと会えたりそれなりに過ごせるけれどなかば義務感でやっているところもあり疲れてしまいます。

 

戻ったらあれをしたい、あそこへ行きたいなど現実逃避ばかり考えています。

 

 

帰省先でも起きるシンクロ 南部鉄器に吸い寄せられる

帰省していると連日過密なスケジュールでゆっくりできません。

 

日頃できない細かい雑用や掃除・片付けなどいるあいだに済ませてしまおうと気ぜわしくなります。

 

やっておくことが次回帰省する自分を助けることになりますし。

 

それでも終日ゆっくりする日をあえてもうけて計画を立てずに過ごす工夫をしています。

 

今回は日本三景松島のお気に入りカフェへ行き、帰りにふらりと瑞巌寺横のお土産やさんに入ると2、3年前から探していた南部鉄器が売っていました。

 

都内の百貨店でも期間限定の販売会をしていますが、それなりの値段でなかなか即決できません。

 

時間をとって水沢か盛岡の工房を訪ねようと思案していましたができずにいました。

 

貧血が酷いですからね、食事から鉄分補給したくても追いつきません。

 

そして鉄器の知識もなく、なかには偽物もあり普通のお店で買いたくなかったのです。

 

そこは南部鉄器の直販店で匠と呼ばれる作家さんのものも量産品も両方扱っていました。

 

販売員さんに相談しお茶やお味噌汁、白湯・湯冷まし、炊飯までの用途に大きさ重さデザインを考慮しお気に入りの一点を即買いしました。

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ネットで見ていたものより安価でした(有名な作家さんのは高額です)

 

母の茶道のお道具をすべて処分したときそのなかに鉄瓶もあったかもしれませんが、当時の私は使うかどうかわからないものをとっておくのが嫌で後悔はありません。

 

私にとって最良のタイミングで鉄瓶がやってきたのです。

 

捨てなきゃよかったなんて思ってませんよ。