現代まで親しまれている漢詩の詩人の多くはもと役人だった方が多いようですね。
当時は科挙試験に合格して官吏に登用されるという仕組みでした。
今のキャリア官僚試験のようなものでしょうか。
しかし時代の変化の中で有能な官僚でも突如地方へ左遷され、その切ない心情を詠んで後世に伝えられているのですからなにが功を奏するかわかりません。
白居易(はくきょい)の香炉峰の詩など、閑職は老後のスローライフに最適と詠んでいます。
都落ちは案外悪くなかったのかもしれません。
先日、官吏を目指して科挙試験の勉強を頑張る夫のために作られた過橋米線という雲南省の郷土料理を食べる機会がありました。
夫が小島で受験勉強を頑張っていましたが、奥様が島へ渡る橋をとおるあいだにスープが冷めてしまう。
そこで土鍋で鶏を煮込むと熱々のまま届けることができたといういわれがあるそうです。
もちろん夫は科挙の試験に合格したとのことです。
熱々のライスヌードル(米粉麺)の入った土鍋に鶏肉や野菜を入れて蒸して食べるのですが、温かいまま美味しく味わえました。
もしかしたらこれで私も賢くなるかもしれません。