のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

死亡診断書がいらないケースもある

先日死亡診断書が有料と書きましたがいらないケースもあるので追記しておきますね。

 

 

info.dual-life.site

 

自宅などで孤独死(孤立死)していて発見された場合に訪問医が診断書を書いてくれる以外は、たいてい通報され救急隊員が心肺蘇生をしてくれるかと思います。

 

蘇生の見込みがなければ警察による検死と現場検証が行われます。

 

検死は有料で遺族が支払います。

 

父がそうでした。

 

ちなみに救急隊員さんと刑事さんに「いくらかかりますか?」と訊ねましたが「わからない」という返事でした。

 

つまり状況に応じて、ということかと思います。

 

検死のみならず解剖までとなるとさらに追加料金だそうです。

 

それもいくらかは不明です。

 

父は解剖までにしたのでおよそ10万円でした。

 

なにかの参考になればと綴りました。

 

解剖が済むとご遺体は遺族が迎えに行くまで警察署の冷蔵庫に保管されます。

 

迎えに行くといっても普通車に寝かせたまま乗りませんから葬儀社さんの搬送車を手配します。

 

警察署から自宅または葬祭ホールまでの距離運賃になります。

 

私はこの先残された母をどうやって守っていくか泣きそうになりながら一連の手配をしました。

 

父を介護せずに旅立たせてお別れもいえず呆然とするばかりでした。

 

不仲な親と和解した瞬間

村上春樹氏が幼少期を綴った雑誌が発売されていますが、そのなかでお父様との回想シーンがあります。

 

私はハルキストではありませんが、どんな幼少時代を送りなぜ父親と絶縁状態になったのか興味があり読んでみました。

 

戦争によって志半ばで夢を諦めざるをえなかったお父様は春樹氏に対し、こんな平和な時代に好きなだけ勉強できるのになぜ勉学に励まないのか口惜しく思っておられたようです。

 

お父様の慢性的な不満とその期待に応えられない自身の慢性的な痛み(怒りを含んだ痛み)を感じるようになったと綴られています。

 

どこの家にもあるはなし、と片付けてしまうまえに背景の複雑な事情も加味しなければなりません。

 

職業作家となってからも双方の軋轢は強くなり、関係の再編成に取り組んでいたら違っていたかもしれないと続きます。

 

春樹氏が60近く、病床のお父様が90歳になるころぎこちない会話で和解のようなことをしたとあります。

 

文中にありませんが「まにあってよかった」と思ったんじゃないかな、と勝手に想像しています。

 

関係性をこじらせたまま親を見送るのは非常に後味悪く、自分に落ち度が見当たらなくても後悔するだろうと思います。

 

これまでなんどか書いてきましたが私自身も親と長年不仲で、しかしどこかのタイミングで和解なり話す機会を作らないと「ソリが合わなかった」と無理やり結論づけてしまいそうで、それだけは嫌だったのです。

 

さいわい?母が認知症を発症し介護を通してこれまでの黒い感情を少しずつ清算していく作業ができて、自分なりに関係性を総括できたと思っています。

 

うまくいっていない家庭などたくさんあるし、自分だけが特別ではないと知ること、他の人はどんなふうに折り合いをつけているのか参考になればと思います。

 

気になるお蕎麦屋さんは陶芸家の実家だった

気になっていたお蕎麦屋さんがあり、ようやく営業時間内に行けました。

 

外から見るとこじゃれたやきものが飾られていて、店主の趣味なのか蕎麦好きとしては通り過ぎるなんてできません。

 

ランチ時でお客様もまばら。私のほかに1人2人来るていど。

 

大好きなカレー南蛮蕎麦を注文してから店内のディスプレイをみてみました。

 

陶芸家の写真集などもあり備前焼らしいのがわかりました。

 

お茶が運ばれてきて、その器に一目惚れしました。

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「これ買えるんですか?」

 

と訊ねると買えるという返事です。

 

聞けばご子息が東北芸術工科大学を卒業したあと備前焼の窯元へ修行しにいき茂木で窯を開く準備中だとか。

 

私の従兄弟が東北芸術工科大学で教えてるというところからはなしが広がり、銀座で個展や販売会も開いていると教えてくれました。

 

ふだんづかいできるリーズナブルな湯呑みはひとつずつ手作りで同じ形はありません。

 

「この中から選んで」といわれ手にしっくりくるものを購入しました。

 

帰宅してコーヒーを飲んでみるととても美味しく感じました。

 

お茶やビール、焼酎、ジュースなどにもぴったりです。

 

ご子息のインスタを見るとセンスのいい器の写真がポストされていました。

 

毎度自分の直感の答えあわせするような感じです。

 

もちろんお父様のカレー南蛮蕎麦が美味しかったのはいうまでもありません。

時代についていけないのが老化

先日ゆうちょ銀行で隣に座った中年男性がはなしかけてきました。

 

スマホがあると待ち時間がつぶせていいねぇ」といいます。

 

「女房に待たされてるんだけどさ、電話を受けて切るしかわからないんだよ」とガラケーを見せてくれました。

 

まぁ持たないよりいいですが。

 

聞けばまだ65歳。近くの地主さんらしくお孫さんもいらっしゃるとのこと。

 

写真のやり取りとかしたくないのかな?スマホ教室なんて無料なんだから遊びに行ってみればいいのに。

 

これは私の意見。おそらく近くにスマホでやり取りする同世代がいないまたは興味があるけど面倒で踏み出せずにいるのでしょうね。

 

時間もお金もたっぷりあって健康で奥さまの用事に平日の昼間から付き合えて(その後スーパーでまた会いました)高齢者というにはまだまだ若い。

 

かたや福井でガイドしてくれた78歳の方はご自身のiPhoneで観光動画を見せてくれました。

 

なにが正解とかありませんし人それぞれですからね別にいいんですが、年齢を重ねるほどに雑談相手が重要になってくるんですね。

 

お勤めしていた現役時代にはわからない孤独や手持ち無沙汰感。

 

特に男性の場合は新しくお友達を作って本音の話ができるかというと難しいでしょう。

 

健康不安も増してきて通院が始まったら飲みにも行けなくなる。

 

ご家族の介護が始まるかもしれません。

 

そうなる前に打つ手はあります。

 

ゆるく広く気の合う人と繋がっておくことです。

 

どこかにわざわざ帰属せずとも、自分の考えや思いを言語化できる場を持っているのといないのとでは雲泥の差です。

 

新しいツールを覚えれば若い人とやり取りできて彼らの考えに触れられる。

 

他者との関わりのなかでしか得られない感覚を味わうと、凝り固まった頭も柔軟になれるのではと思っています。

 

ちょっと自分にも言い聞かせています。

未来の薬剤師さんに漢方薬の原料を教わる

日本大学薬学部の薬用植物園の一般公開へ行ってきました。

 

入り口で甘茶、ステビィア茶、ハブ茶の飲み比べをしてお砂糖を使わない天然の甘さとおいしさに驚きました。この植物園内で栽培しているとのことでした(あとでポチろう)

 

2回生の現役薬学部生さんがつきっきりで説明してくれて、私が飲んでいる漢方薬の原料と対面しました。

 

セリ科の当帰は複散形花序(ふくさんけいかじょ)という1つの茎からいくつもの花が咲くのが特徴だそうです。

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女性の血(けつ 血液を含む栄養)を補う漢方薬にたいてい入っているのがセリの根からできた当帰で馴染みがあります。

 

サルビアなどのシソ科の花は蝶形花(ちょうけいか)といって蝶のような形をしているのが特徴で、そういえばお刺身のツマの穂紫蘇(ほじそ)の形がそうなのかしら?などと身近な例を思い出しました。

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キク科のキバナノコギリソウは頭状花序(とうじょうかじょ)という頭のような形の花を咲かせます。

 

私がいま飲んでいる安中散(あんちゅうさん)に入っているウイキョウもはじめて見ました。

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花の形状や科目や花言葉まで教えてくれて、無料でこんなに楽しませてもらっていいのかな?という感じです。

 

進級するとき生薬を当てるテストがあり、口に含んだらしばらく喉の痛みが取れなかったなどの軽い事故も経験しつつ薬剤師になるための勉強を頑張っているそうです。

 

未来の薬剤師さんは学びをアウトプットする機会があまりないそうで、今日わたしに説明することで知識の再確認ができたとはなしていました。

 

話半分でも嬉しい(笑)