そこは昔なにがあった場所
介護施設はこの20年ほどで建設されたところが多く、むかし田畑だったところや河川の近くが多いような気がします。
人が住まない理由
治水灌漑工事が今ほどされていなかったむかしは、大雨が降ればここは決壊するとか洪水になるなど言い伝えられていました。
おのずと人は住まないしくみだったんですね。
介護施設が増えてきた
社会構造がかわり核家族が増えて介護保険ができたことで官民さまざまな介護施設が増えてきました。
小規模なところから何百人も入所しお世話する職員さんも含めればかなりの大所帯です。
しかもほとんどの利用者さんは自力で避難できませんから急に水かさが増えたり地震で建物が危なくなっても逃げようがなく孤立してしまいます。
自分の親だったかもしれない
台風の被害で施設(病院)が停電、水没すると電気だのみの人工呼吸器、機械入浴、エアコン、給食づくりまでなにもかもできなくなり死活問題です。
よその施設や病院へ移動できても環境変化に弱い被介護者はすぐに体調を崩してしまいます。
母がお世話になっていた施設もむかし水田だった場所にあり今回はどうだったのか、もし母がいたら助かっていただろうか⁇と胸が苦しくなります。
施設は災害弱者のいる場所
これまで盲点だったかもしれませんが、むかし人が住まなかった場所に大勢の災害弱者とお世話する職員が暮らしています。
自然災害は健常者だけの問題ではないこと、もしかしたら自分の親が被害にあうかもしれないことを再考するきっかけになればと思います。