親が発症するまで他人ごと
かなりぼやかして書きますが実際に体験したことですので参考になればと思います。不動産を処分するときに敷地の測量をしますが境界に接しているお宅の署名捺印が必要になります。土地家屋調査士さんが書類をつくってくれて接しているお宅へいっしょに「こういうわけでよろしくお願いします」とご挨拶にいきます(このとき菓子折りを忘れずにね)
これが境界の杭↓
敷地の位置にもよりますが3〜4軒のおうちと境界を接しているはずですから1軒ずつ在宅されているであろう時間帯を狙っていきます(土地家屋調査士さんによれば前もっての連絡はなしで突撃のほうがいいらしいです)
こういうとき近隣の方と仲良くしていてよかった〜と思います。ただでハンコなんか押しませんよと意地悪する人もいますからね。ご近所トラブルが肝心な時に邪魔になるのです。近隣も高齢者ばかりになり名義人が認知症を発症していると署名捺印も難しくなります。私が体験したのは「境界の杭が阪神大震災で動いた」とごねられお話がスムーズに進まなかったことです(神戸に近い物件でした)
どこにも証拠がないうえあやふやな記憶を正しいと言い張り納得してもらうのに時間を要しました。この人さえ捺印してくれたらさっさと進められるのに。地価高騰にひやひやしながら処分のための準備だけでも大変です。他にも面倒な書類を揃えたりきょうだい間の意思疎通やその後の納税など売るのも簡単じゃないんですよ。
震災が起きるたびに復興の遅さが議論されますがこういった事情もあるのを知ってもらえたらと思います。