のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

立冬におせち料理を習う

暖かい立冬の日、日本橋OIKAWAさんのおせち料理教室を受講しました。

 

実習はなく料理長の解説を聞くスタイルで、地方によっては食べる習慣のないものもありますから勉強になりました。

f:id:nozosan-net:20181107174538j:image

祖父母も両親も共働きで料理をしない家庭で育ちましたから手作りおせちを食べた記憶は殆どありません。

 

世の中の人はこういう手間のかかるものを普通に食べているんですねぇ。

 

若い頃ちょっとだけ作っていた時期もありましたが、面倒なわりに飽きてしまうので早々にやめました。

 

長年介護生活をしていて、なにもかも自分でするのが必ずしもいいわけではないと悟った結果です。

 

さてプロのおせち料理は手間ひま下ごしらえから違います。

 

12月31日から逆算した物語を工程表にして、日めくりカレンダーにその日の仕事を書き出し、重箱の設計図を作って、高さ、ライン、流れ、バランなどで仕切り、升で考え大きさを揃える。

 

もう聞いただけで心折れますね(笑)

 

素人にはできない仕事をするのですからそうなりますよね。

 

日にちごと素材ごとの下処理も決まっていて、カットデー、水止めデー、煮物火入れデーとスタッフさんの仮眠時間を経てようやく31日の盛り込み(重箱に詰める)デーになります。

 

スタートは12月21日の黒豆戻しからですから完成まで10日もかかるのですね。驚きました。

 

自宅での再現はないな、と思いつつ用意されたOIKAWAさんのお弁当と八海山酒造さんの飲み放題は、機能性ディスペプシアで胃の具合が悪いのも忘れる美味しさでした。

f:id:nozosan-net:20181107174557j:imagef:id:nozosan-net:20181107174608j:image

この数日忘れたふりをして薬を飲んでいませんでしたが、なんとなく調子が戻ってきたようです。

 

丁寧な仕事で素材の魅力が存分に引き出された料理と、それにぴったりのお酒は悪酔いしない上品さで感動しました。

 

前回ご一緒した方や八海山ヴィレッジへ同行いただいたスタッフさんなどとの再会もあり、楽しめた1日になりました。

 

 

舌で健康状態を確認しよう

漢方スクールに通っていた頃、毎回手鏡でその日の舌の状態をチェックする時間がありました。

 

これでなにがわかるの?

 

不思議でしたが、漢方薬局のカウンセリングでも鍼灸院でも必ず舌を見せてといわれていました。

f:id:nozosan-net:20181106182129j:image

スクールのテキストには様々な舌の写真が載っていて、ピンク色でうっすら白い苔のついた状態を健康と定義するのだそうです。

 

ここしばらく葬儀などで多忙を極め舌チェックを忘れていましたが、疲労の溜まった今の状態はどうなのか久しぶりに確認してみました。

 

自分なりに養生していたせいか思っていたより悪くもなく(色も形もそこそこ)安心しました。

 

数日前から小豆の煮汁を飲んで残った豆を箸休めに食べていたのです(私は水が滞りやすく舌の縁に歯型がつきやすいので利水作用のある小豆で対応していました)

 

そして今日はブラッシュアップのため上海中医薬大学の舌診講座を受講してきました。

 

起きてすぐ舌チェックをして、その日の行動を決めていくといいですねとアドバイスをいただきました。

 

ここで「それができたら苦労しないわ‼︎」などといってはいけません。

 

予定ありきの人生ではなく身体ありきの人生なのですから。

 

自分の身体が出すシグナルをできるだけ無視しないで過ごしたいものです。

 

ちなみに私の嫌いな煙草は精神を安定させる治療として使われることもあり、一概に悪いばかりではないと合わせて教わりました。

高校生アルバイトの選択肢が介護にまで広がる

高校生のアルバイトといえばコンビニやファーストフード店など学業との両立のしやすさをイメージします。

 

しかし最近、介護施設の求人があると知り驚きました。

https://mainichi.jp/articles/20181105/ddm/013/040/058000c

 

でも考えてみれば人手不足の業界なのに入所待ちの方が何千人もいるというのですがら、こま切れの業務をアルバイトさんにお願いしてもいいですよね。

 

プロの介護スタッフさんがすべての業務を担う必要はないでしょう。

 

ただでさえ多忙なうえ丁寧さ、正確さを求められる現場では疲弊してしまいます。

 

母がお世話になっていたユニットは7〜8人の利用者さんにスタッフさん1人の時間帯があり、私が食事介助に行くとありがたがられました(もうできなくなり悲しいですが)

 

記事によれば、入浴後のドライヤーやトレーニング補助などの間接介護、利用者さんの訓練記録をPCに入力する作業を担当するそうです。

 

うまく運用できれば正職員の残業時間の削減にもつながり、核家族で高齢者を知らない若い人に介護業界に興味を持ってもらえるチャンスかもしれません。

 

若い子はデジタルネイティブでPC操作が得意、リハビリ機器のセットなどもすぐ覚えそうですね。

 

老いていくことを体感できるのもいいですよね。

 

昔なら同居の祖父母を見ていればわかることも今はわからないのですから。

 

いずれ行く道を少し早く知るのは悪いことじゃないと思います。

漢方的認知症の原因を探る

そもそもどうして認知症を発症するのか、国際中医師や漢方薬剤師さんなどに質問したことがあります。

 

もちろん個々の生活要因や持って生まれた体質もあるので人それぞれとしかいいようがないでしょう。

 

(西洋医学的には記憶を司る海馬の縮小やアミロイドβやタウたんぱくがどうのこうのというところまでわかっています)

 

(睡眠負債や喫煙、過度なストレスなどぼんやりとした原因があげられ今のところ完治はできません)

 

東洋医学的には「血虚」が原因といわれました。

 

気血水の血(栄養)が足りない。

 

じゃなぜ血虚になるの?

 

気(エネルギー)が不足して食べたものから栄養(後天の精)を作りだせない、もともと後天の精を作る脾が弱い。

 

ざっくりいうとこういうことらしいです。

 

気虚(元気不足)の人はほぼ血虚です。私もそうです。

 

つまり脾が弱いことが多く健脾を意識するのが鍵のようですね。

 

健脾ってなにをすればいいの?

 

消化吸収に負担のかかる食生活をなるべくしない。

 

暴飲暴食を避け・禁煙・充分な睡眠。

 

な〜んだ、どれもふつうのことばかりじゃん。

 

でも誘惑だらけの現代社会で飲み会やお付き合い、ハードワーク、体調がイマイチだけどやらねばならない用事などけっこうあるんですよね。

 

街を歩けばカフェで人工甘味料たっぷりのスゥィーツやドリンクに誘われ、マスコミが流行らせたような刺激の強い料理を出すお店が軒を連ねています。

 

これらを避けて通るのは難しいのではないでしょうか。

 

せめて自分で調整できるのは、冷たい飲食物を避けてあっさりした和食を選びゆっくり休養することぐらいかもしれません。

 

そんなことで認知症予防になるなら少しだけ意識してみたいですね。

 

なぜなら母は脾が弱いうえ食が細く、いつも睡眠不足のストレス過多でイライラしていましたから。

 

あれ、やっぱり似てるかも?(笑)

介護とは未知の仕組みを理解し決定していく作業

急に介護認定調査員が訪問するといわれてもなんのことやらわかりませんよね。

 

お茶菓子出すのかな?とか。

 

調査員の人は1日に数軒アポがあったりで、うちのためだけに時間をさけません。

 

でもこちらはケアラー(介護者)デビューですからね。

 

とにかくどうなっていくのか不安だらけなんです。

 

日頃の生活の様子などを質問に答えて介護の等級が決まる仕組みです。

 

認知症も初期だと他人の前でいい顔をして、やたらはっきりと受け答えをするので低い等級に認定されがちです。

 

つまりせっかく認定されても受けたいサービスが受けられないのです。

 

面談だけで決まるわけじゃなく、物忘れ外来の主治医の診断書や担当ケアマネの意見など統合して◯級が妥当ではないか?と決まり書面で通達されます。

 

デイサービス(通いのリハビリ)を週3回ぐらい組みたい、ほかに家事支援もできれば頼みたいし、遠出のさいのショートステイ(お泊り)も使えたら楽なんだけどなぁ。

 

でも◯級だと上限がここまででオーバー分は自己負担になるし。

 

いつまで続くのかなぁ。

 

支払いの問題もありますからね。

 

介護費用のほかに意外な盲点が歯科治療です。

 

認知症の人は口の中の不具合や痛みを表現できないので定期的なメンテナンスが必要になります。

 

私は母の通院付き添いのためだけに新幹線で帰省していましたが、こちらがいうまでケアマネも訪問歯科の存在すら教えてくれませんでした。

 

わざわざ困難な方法を選ぶ必要はありません。

 

制度や仕組みをうまく使って負担を減らしていきましょう。

 

そのためには自分の健康を大切にし頼れる人を複数見つけましょう。