のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

檀家さんの気づかいとご先祖様との一体感

実家は臨済宗寺院の檀家で先祖代々が祀られています。

 

よそのお宅のお参りをしたときささやかな供物やお花をあげるのですが、誰がきたのかわかるよう名刺や名前のハンコを押したカードを置いていく習わしがあります。

 

今回のお彼岸も私より先に檀家仲間のMさんが来てくれていたので、これまではお会いしたとき挨拶するだけでしたが電話してみました。

 

電話嫌いの私はかけるのもかかってくるのも避けていますが、同級生のお父様でもあるのでお礼をしたい気持ちがありました。

 

(住まいも近く両親の葬儀に参列してくれました。檀家総代なども務め地域のために動いてくれる方です)

 

いつもすみません〜と話し無縁有縁の仏様にお花をあげてくれていたお礼を述べました。俺じゃないよ、といってましたが照れ隠しだと思われます。

 

これまで私が同じ檀家さんのお墓をお参りしたことはなく(相次いで両親が亡くなったため余裕0でした)してもらうばかりで恐縮しています。

 

今回もお彼岸まえに帰省できない私のために近所の叔母が雑草刈りと掃除をして供花の手配までしてくれていました。

 

お陰で花を買いにいかずに仏壇と墓前にお花を供えることができました。

 

多くの人に手をかけてもらいご先祖様とともに生かされているのを感じます。

 

この感覚は年を追うごとに強くなり守られていると思っています。

 

勘違いでもいいんです。

思い込みを捨て思いつきを拾う

これ、誰かの言葉ですがなかなかいいですよね。

 

社会生活のなかで「こうすべき、これがルール」と言われ続けて凝り固まった頭を柔らかく解放するのによさげです。

 

そうはいってもすぐには無理ですが。

 

まずできるところから少しずつ箍(たが)を外してみるといいかもしれません。

 

すると自分が本心からそれをしていたのかどうかもわかります。

 

本当はやりたくないのにまわりの目が気になってとか、やるべきものと思い込んでなど実は自分の本音と向き合わずにきてしまっていることが多いかもしれません。

 

私は認知症の母を10年介護して、いつなんどき自由がなくなるかわからないと思うようになり、そのつどしたいと思うことはでるだけ実行するようになりました。

 

そんな大それたことじゃなく前から気になっていた場所(距離は関係なく)に行ってみるとか、してみたかったことや会ってみたい人に会うなど少しずつ行動するようになりました。

 

以前なら時間の有限さは理解していても、それが今日や明日ではないのだから先延ばしにしてもいいだろうと思っていたのですが、遠距離介護でいつも疲れていて自由に行動できる時間があまりないことに気づきました。

 

元気なときの思いつきは侮れないもので、それは頭の中に余白があるときですからすんなり運ぶことが多いのです。

 

先日は日頃なら立ち寄らないお醤油専門店に入ってさまざまフレーバーがあることを知りました。どんな料理に合うのかまで教わり味見もし豊かな気持ちになりました。

(イチヂクの香りのお醤油に始めて出会いました)

 

思いつきを逃さず拾えたときは未知の世界を見ることができるようです。

 

オーラルケアで未来が変わる

歯周病と糖尿病や心疾患の関連など一般にも知られるようになってきました。

 

自分には関係ないやと思わず大切な歯を丁寧に扱う習慣をつけるといいですよね。

 

まだまだ日本のオーラルケアが徹底されていないのは国民皆保険のせいなのかわかりませんが、私が幼少の頃の歯科治療などいい加減もいいところでした。八重歯が可愛いなんていわれていた時代です。

 

昨今は矯正からホワイトニングまでかなり意識が高まっています。

 

オーラルケアで未来が変わると思うのは認知症の母の歯磨きで困っていたからです。

 

認知症の人は上手く喋れないまたは言葉を発せない人が多く、痛みや不具合を理解されないのです。

 

母はいつ作ったのかわからない合わない義歯でかなり嫌な感覚だったろうと思います。

 

ぐらぐらの自分の歯が気になって常に舌で触っていました。

 

いつ抜けるかわからない状況を歯科医に相談しても「丁寧なブラシで様子を見ましょう」といわれるばかり。

 

私は友人のお母様が小さな義歯を誤飲したことによる誤嚥性肺炎で亡くなったので神経質になっていました。

 

階段だらけで和式トイレの歯科に見切りをつけ、施設に訪問してくれる歯科医師に相談するとグラグラを抜歯して新しい義歯を使ってくれました。

 

そのつど付き添いのため施設へ行かなければなりませんが、私と父でなんとか都合をつけていました。

 

噛むことが認知機能の衰えを予防するともいわれています。

 

定期的な歯科受診は虫歯予防にも脳の老化防止にもいいでしょう。

 

 

子供部屋おじさん 8050問題

https://nikkan-spa.jp/1558012

 

中年になっても実家の子供部屋で暮らす男性が話題になっているようですが、私の30年来の友人がまさしくこれに当てはまります。

 

かなり流行を先取りしていたんですね。

 

様々な不満を持ちながらも便利な実家からけして出ようとせず、というより出て行くという思考すらないようでした。

 

そんな彼も所帯を構えたとき一度だけ外に部屋を借りて出て行きましたが、なんだかんだと理由づけをして戻ってきました。

 

そして連れ合いと自分の母親との折り合いが悪く困っているだの、自分との関係がうまくいっていないだの文句をいいつつも打開策を見つけるつもりがさらさらないことを私は知っていました。

 

なにしろ大人同士で飲んできるときに母親が今日の夕飯がいるかどうか電話をしてくるぐらいですからね。

 

親の家の子供部屋に暮らすというのは子供のままでいいということなんだと思います。

 

けして介護目的とか老いた親を支えるなどの意識ではありません。

 

仕事もしているのだから立派な大人といえばそうかもしれませんが、母親と配偶者との冷戦に耐えられず結果連日飲み歩くことになります。

 

よそに居場所を見つけたほうがいいかもしれませんね。

 

侮れないネイルの力

私自身、定期的にネイルサロンに通っていますが、介護の現場でも福祉ネイリストの資格を持つ方が活躍されています。

 

母がデイサービスに通っていたころ、ときどき指先が綺麗に整えられ桜色のネイルをして帰宅することがありました。

 

じっとしていられない認知症の人を相手にネイルケアするのは大変だと思いますが、家庭ではそこまでしてあげたくてもできませんからね。

 

本人はどこまで理解してるかわかりませんが、なんとなくキラキラ光ってるなぐらいはわかっていたでしょう。

 

母はお洒落で常にマニキュアを欠かさない人でした。仕事で遅くなっても3日おきに塗り替えていました。

 

今みたいにジェルネイルなら4週間もつのですが当時はまだジェルがなかったんですね。

 

両方の両親を順番に介護するうちにいつしか指先のお洒落から遠ざかっていきました(マニキュアは乾くのに時間がかかり日持ちしません)

 

私も母と似たような道を辿りネイルをやめてしまいました。

 

ところが数年前ミャンマー出身の方のサロンでジェルネイルをしてもらって以来、気分があがることを体感し継続しています。

 

完全な自己満足で誰にも気づかれず4週目を迎えることも多々あります。

 

それでも日々気分良く過ごすため2時間かけて施術してもらいます。

 

母もきっと同じ気持ちだったかもしれません。

 

デイサービスに通うようになってからハンドマッサージとネイルケアをしてもらって、大切に扱われていると感じていたことでしょう。

 

認知症の方にメイクをしてあげると意識がはっきりするというデータも出ているらしく、身なりに構わなくなる認知症の人にもメイクやネイルは効果が高いようです。

 

逆説的ですがメイクやネイルをする意欲があれば認知症は遠ざかるかもしれません。