私自身、定期的にネイルサロンに通っていますが、介護の現場でも福祉ネイリストの資格を持つ方が活躍されています。
母がデイサービスに通っていたころ、ときどき指先が綺麗に整えられ桜色のネイルをして帰宅することがありました。
じっとしていられない認知症の人を相手にネイルケアするのは大変だと思いますが、家庭ではそこまでしてあげたくてもできませんからね。
本人はどこまで理解してるかわかりませんが、なんとなくキラキラ光ってるなぐらいはわかっていたでしょう。
母はお洒落で常にマニキュアを欠かさない人でした。仕事で遅くなっても3日おきに塗り替えていました。
今みたいにジェルネイルなら4週間もつのですが当時はまだジェルがなかったんですね。
両方の両親を順番に介護するうちにいつしか指先のお洒落から遠ざかっていきました(マニキュアは乾くのに時間がかかり日持ちしません)
私も母と似たような道を辿りネイルをやめてしまいました。
ところが数年前ミャンマー出身の方のサロンでジェルネイルをしてもらって以来、気分があがることを体感し継続しています。
完全な自己満足で誰にも気づかれず4週目を迎えることも多々あります。
それでも日々気分良く過ごすため2時間かけて施術してもらいます。
母もきっと同じ気持ちだったかもしれません。
デイサービスに通うようになってからハンドマッサージとネイルケアをしてもらって、大切に扱われていると感じていたことでしょう。
認知症の方にメイクをしてあげると意識がはっきりするというデータも出ているらしく、身なりに構わなくなる認知症の人にもメイクやネイルは効果が高いようです。
逆説的ですがメイクやネイルをする意欲があれば認知症は遠ざかるかもしれません。