認知症の初期段階はふつうと変わらず、たまに物忘れや同じ質問をなんどもしたり鬱陶しいていどです。
歳を重ねれば誰だってそうなるんだしあまり気にしてもね、なんて放置してたらまさかの認知症だった。なんてよくあるパターンです。
初期は本人も病識があり、これまでできてたことができなくなったり迷ったりで不安になるんですね。
だからなんども同じことを聞いてきます。
そんなとき「さっきも言ったでしょ‼︎」は禁句です。
これは初めに物忘れ外来で説明されると思います。
私もなんども経験があり、そうでなくても疲れて噛み合わない会話をしたくないところへしつこく同じ話をされて辟易しました。
この苛立ちの持って行き場がなく、介護を卒業した年配者に打ち明けても「感謝しなきゃダメよ〜」などと的外れにいなされさらに落ち込むの繰り返し。
母の物忘れ外来の受診日に隣室で母が検査を受けているあいだ父と私だけでドクターとお話しする時間がありました。
上記のような介護者のメンタルをどうすればよいか相談すると「距離を置くことです」といわれ、それができたら苦労しないってと突っ込みたくなりました。
今ならね、それしか言いようがないのも理解できますよ。
今の私が当時の自分へどんな言葉をかけてあげられるか。
やはり同じような感じでかつ「すべてを額面通りに受け取らなくてもいいよ、心の余白を持てる工夫と逃げ道を探そう」とでも言うでしょうね。
残念ながら解決策はなく受け止め方を変えるしかないですし、そのような時期は長くは続きませんから。